札幌国際芸術祭2014で和紙でできた林「ヴァルト・アウス・ヴァルト(林による林)」を展示。栗林隆氏が製作
※この記事は、「林による林」(https://www.designboom.com/art/takashi-kuribayashi-paper-forest-wald-aus-wald-for-sapporo-international-art-festival-08-17-2014/)の内容をご紹介したものです。
現代芸術家の栗林隆が、札幌国際芸術祭2014の開催に合わせ、和紙でできた林「ヴァルト・アウス・ヴァルト(林による林)」を製作しました。作品は、札幌芸術の森美術館で展示されます。
和紙でできた林「ヴァルト・アウス・ヴァルト(林による林)」
和紙でできた林「ヴァルト・アウス・ヴァルト(林による林)」は、真っ白な林が部屋一面に広がっているような作品です。作品の平面には、日本の伝統的な家屋にある小さな仕切られた空間を思わせるような隙間があります。その隙間から覗き込むことができるため、小さな観察スポットとして機能しています。
作品は多層構造となっており、観客は紙で作られた林を下から眺めることができます。日本で2番目に大きな島である北海道の広大な土地を想起させるとともに、環境と人間の位置づけを再考し、自然と人工物の境界を考える機会を与えてくれる作品と言えるでしょう。
writer: mori no naka 編集部