失効したポイントを「森の苗木」として環境団体などに分配する新制度がスタート
株式会社Freewillは2021年12月、使われずに眠っているポイントを「森の苗木」として分配する仕組みを実現するプラットフォーム「Sustainable eco Society」を立ち上げたと発表しました。パートナーとして、一般社団法人more treesと一般社団法人コンサベーション・インターナショナル・ジャパンが参加しています。
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眠ったままのポイントをSDGsの達成や地方創生に活かす仕組みを構築
日本は、世界でも有数のポイント大国。しかし、ポイントが発行されたものの、使われずにいるポイントは年間300憶円以上を超えると言われています。
Freewillは、使わずにいるポイントをSDGsの達成や地方創生に使うことができれば、「より早く課題の解決に近づくのではないか」と考え、失効したポイントを地球課題の解決に取り組む団体などに寄付する仕組みとして「Sustainable eco Society」を立ち上げました。
「Sustainable eco Society」の仕組みとは
Sustainable eco Societyは、社会全体の消費と生産の仕組みを変えることを目的とした、「サービスを使えば使うほど消費者が無意識に地球環境に貢献できる」ポイント制度です。
消費者は買い物やサービスを利用する度に、Sustainable eco Coin(以下:SeC)を受け取ることができます。一定期間を過ぎるとコインは失効しますが、失効した分のコインが「森の苗木」として地球課題の解決に取り組む団体に還元される仕組みとなっています。
消費者の意識ではなく、ポイント利用の仕組みを変えることで、単なるコンシューマー(消費者)ではなく「プロシューマー(生産消費者)」として、地球上で生きる生物はもちろん、未来を生きる私たちの子孫など、社会全体の繁栄に貢献できるようになることを目指しています。
現在、SeCは消費の1%分が消費者に還元され、1SeC=1円として利用可能です。通常のポイント制度と同様、買い物などに使うことができるものの、有効期限が30日と一般的なポイントよりも短く設定されているのが特徴です。30日を過ぎて失効したポイントがパートナー団体に寄付され、現金または、顧客が利用できるクーポンコードの発行分として受け取ることができます。
同社はこの制度について、消費者が買い物を通じて地球環境に貢献できるポイント制度であるとともに、将来的には「地域通貨」として地方自治体で利用するなど、地方創生やその他のSDGsの目標達成にも応用できるものと考えています。
Sustainable eco Society公式サイト:https://sustainable-eco-society.com/
配分したポイントは地球課題解決に向けた活動費用に
失効したポイントの配分先となるパートナーは、SeCを資金源として地球課題解決に向けた活動を実施。同社は、各団体が活動報告を行うことで、持続的に社会全体が繁栄できる仕組みの具現化に努めていくとしています。
他企業のポイント制度にSeSを導入することも可能
SeCは同社が提供する各種サービスにて発行されますが、他企業のポイント制度に新規導入するほか、置き換えをすることも可能です。
同社は、SeCの導入により企業がSDGsや環境問題に対してより具体的な取り組みを実現できるとしており、地球課題の解決に取り組む団体・企業とともに、「人類社会の豊かな生活と地球環境の共存共栄」の仕組みを発展させていく考えです。
なお、同社は現在加盟パートナーを募集しています。