「結の森プロジェクト」が、林野庁「森林×脱炭素チャレンジ2022」優秀賞(林野庁長官賞)を受賞
コクヨ株式会社は2022年5月16日、同社のCSR活動「結の森(ゆいのもり)プロジェクト」が林野庁の「森林×脱炭素チャレンジ2022」にて優秀賞(林野庁長官賞)を受賞したと発表しました。「整備した森林から生産された間伐材を出来る限り無駄なく活用していること」「四万十町森林組合と協業して間伐材家具を開発し、全国販売していること」の2点が評価されたといいます。
森林×脱炭素チャレンジ2022で優秀賞を受賞した「結の森プロジェクト」とは
今年新たに創設された「森林×脱炭素チャレンジ2022」は、民間企業や団体等の支援により実施された森林整備について、それに係るCO2吸収量と取組内容を総合的に判断し、優れた取り組みを顕彰するものです。
「結の森プロジェクト」とは、2006年にコクヨが開始した高知県四万十町大正地区の民有林を舞台とした森林保全活動です。同林を「結の森(ゆいのもり)」と名付け、「人工林の再生」と「自然環境と地域社会の再生」をテーマに、間伐材の有効活用を中心とした取り組みを推進しています。
同プロジェクトは2007年にFSC(R)(Forest Stewardship Council R・森林管理協議会)の森林認証を取得しています。
現在、結の森は対象面積が5,425ヘクタール、累計間伐面積が1,900ヘクタールまで拡大。また、2007年より高知県から「CO2吸収証書」が交付されており、2020年度単年のCO2吸収量は5,368トン、これまでの累計吸収量は67,390トンになったということです。(期間:2006年4月~2021年3月)
また、結の森で間伐された木材の有効活用として、全国の地域材を使いたいというニーズに応えられるよう「窓口カウンター(製品名:プロトコルカウンター)」を開発。同製品は「ウッドデザイン賞2017」を受賞しており、天板のエッジに杖倒れ防止や車椅子利用者用グリップなどを採用するなど、ユニバーサルデザインにも配慮した製品です。
加えて、木材をはじめとする国産の素材活用により森林の循環へ貢献する、サステナブルな木製家具ブランド「yuimori(ユイモリ)」の取り組みを、知見をもつパートナーとともにスタート。同ブランドでは、国産木材をはじめとする日本産の素材を活用し、素材ごとに分解可能な設計を施すことで、リサイクルや適切な廃棄ができる製品作りに配慮。これを通じて、自然共生社会へ貢献していくことを目指しています。
今回同プロジェクトは、下記の点が評価されたことで「森林×脱炭素チャレンジ2022」にて優秀賞を受賞しました。
●整備した森林から生産された間伐材を出来る限り無駄なく活用。
●四万十町森林組合と協業して間伐材家具を開発し、全国販売。
受賞概要
主催 | 林野庁 |
受賞名 | 優秀賞(林野庁長官賞)「伐って、使って、植える」森林の循環利用への貢献 |
受賞活動 | 結の森プロジェクト |
Webサイト | https://www.kokuyo.co.jp/csr/yui/ |