ニューヨークのジャパン・ソサエティーが日本の伝統的な大工道具を展示

ニューヨークのジャパン・ソサエティーが日本の伝統的な大工道具を展示

※この記事は、ニューヨークの「ジャパン・ソサエティー」(new york’s japan society exhibits traditional japanese carpentry tools in set by sou fujimoto)の内容をご紹介したものです。

ニューヨークのジャパン・ソサエティーは、「When practice becomes form: carpentry tools from japan」展を開催。何百年も前から使われている木工道具や建築パターン、接合技術を反映した模型などを紹介しているということです。2011年の東日本大震災から10年目となる2021年3月11日から始まったこの展覧会は、日本のものづくりの強靭な精神と、伝統的な木造建築と現代建築の永続的なつながりを称えるものだといいます。なお、開催期間は2021年7月11日までとなっています。

ジャパン・ソサエティーで開催中の「When practice becomes form: carpentry tools from japan」

ジャパン・ソサエティーが開催している「When practice becomes form: carpentry tools from japan」は、日本の大工の伝統的な慣習から生まれた技術や道具、形が与える影響についてより深く知ることのできる内容です。本展では、竹中大工道具館の協力のもと、鉋(かんな)、鑿(のみ)、鋸(のこぎり)などの手工具と、数百年にわたり日本の木造建築を支えてきた接合技術を反映した木製模型を展示しています。

「ものづくり」という無形文化に焦点を当てており、「自然資源を活用し、先人たちの実践に学びながら、洗練された方法論で建物を建設していく」といった、大工職人(棟梁)が培ってきた知恵や方法論に触れることもできるとしています。

木製模型

建築家の藤本壮介氏がブルックリンを拠点とするポピュラーアーキテクチャーと共同で考案

同展覧会のデザインは、建築家の藤本壮介氏がブルックリンを拠点とするポピュラーアーキテクチャーと共同で考案したもの。展示の主要テーマを紹介しながらも、日本の伝統的な木造建築と現代建築のつながりを際立たせたデザインとなっています。

ジャパン・ソサエティーのギャラリーディレクターを務める神谷幸江氏は、「この展覧会では、日本の伝統工芸が現代建築家の藤本壮介氏のデザインによって新しい光を放ち、その歴史から学ぶ貴重な教育の機会となるでしょう」とコメントを寄せています。

【参考】new york’s japan society exhibits traditional japanese carpentry tools in set by sou fujimoto