薪割りに必要な道具とおすすめの選び方!薪割りの手順も解説します

薪割りに必要な道具とおすすめの選び方!薪割りの手順も解説します

薪割りを行い、キャンプ場での焚き火や薪ストーブに使う薪を自分で準備したいと考える人もいるでしょう。薪割りに必要な道具を揃えておけば、いつでも好みのサイズに薪をカットできます。

本記事では、薪割りに使う主な道具とおすすめの選び方を紹介します。斧や鉈を使った場合とナイフとハチェットを使った場合の薪割りの手順や、質の高い薪を簡単に手に入れられる購入先についても解説しますので、お役立てください。

薪割りに必要な道具を揃えよう

キャンプの焚き火や、薪ストーブ・暖炉を使う際に使用する薪。薪割りを行えば、薪を好みの大きさにカットできるほか、薪代を節約でき、薪づくりを趣味の時間として楽しめます。

薪割りの道具を揃えておけば、必要な時に必要な量やサイズの薪を用意できるため便利です。薪割りに必要な道具とおすすめの選び方を紹介しますので、薪割りの事前準備にお役立てください。

薪割りに使う道具とおすすめの選び方

薪割りに使う道具
image by LUM3N on Unsplash

薪割りに必要な道具は、太い薪を割りたいのか細い薪を割って焚き付け用に使いたいのかなど用途によって異なりますが、主に以下のような道具を使います。

・斧
・鉈(なた)
・ナイフ・ハチェット
・ハンマー
・タガネ・楔(くさび)
・薪割り台
・手袋・安全靴
・キンドリングクラッカー

ここからは、各道具の用途と選び方について見ていきます。

斧
image by Kristaps Grundsteins on Unsplash

斧は薪割りに使う定番アイテムです。片手で持てる小型のものから、両手で持つ大型のものまでサイズの種類が豊富です。

重心がヘッドにくるようになっており、薪を簡単に割ることができます。斧のヘッドの重さは軽すぎると割れにくく、重すぎると思うように命中しにくいため、薪割りには2〜3kg程度の洋斧がおすすめです。

鉈(なた)

鉈
image by マウンテントップ on photoAC

鉈(なた)は薪割りのほか、細い枝を切ったり山道の藪を払ったりと、さまざまな用途で使用できます。太い薪を割る場合は斧の方が向いていますが、細い薪を割る場合には鉈の方が使い勝手がよいでしょう。

鉈には「剣鉈(けんなた)」と「腰鉈(こしなた)」の2種類があります。剣鉈はブレード(刃)の先端が尖っており、腰鉈は刃渡りが長く、長方形の形をしています。それぞれの種類に、両面に刃が付いている「両刃」と、片面に刃がついている「片刃」がありますが、薪割り用には両刃の腰鉈がおすすめです。

ナイフ・ハチェット

ナイフ
image by Igor bispo on Unsplash

ナイフやハチェット(手斧)は、太い薪を細く割ったり、焚き付け用の薪を作ったりする際に使用する道具です。ナイフは、ブレードがハンドルの端まで一体となっている「フルタング」を選べば、丈夫なので刃が折れる心配がなくおすすめです。

ハチェットは、片手で持つことを基本とした小型の斧。携帯性や細かい作業を考慮した場合、全長20〜40cm程度、重量500〜800g程度のハチェットが適しています。

ハンマー

ハンマー
image by IiMattSmart on Unsplash

ハンマーは、下記で紹介する「楔(くさび)」や「キンドリングクラッカー」と併用し、軽い力で安全に薪割りをしたい場合に使います。これらの道具を用いてハンマーで薪を叩きますが、女性や子どもでも簡単に薪割りを楽しむための薪割りアイテムです。

ハンマーを選ぶ際は、「振りやすさ」「割りやすさ」「手に伝わる衝撃」などを考慮するとよいでしょう。女性や子どもには「ショックレスハンマー」がおすすめです。叩いた時の反動を抑制し手首や肘への負荷を軽減できるほか、軽量であるにもかかわらず強い力が薪に伝わりやすいという特徴があります。

タガネ・楔(くさび)

タガネ
image by Collab Media on Unsplash

タガネや楔(くさび)は、先端が尖った形状をした薪割り道具。使い方は簡単で、タガネや楔の先端を薪に当て、ハンマーで打ち込みます。これらを使えば、軽い力で安全に薪割りができます。斧や鉈を使わずとも、節のある丸太や太くて硬い丸太を楽に割ることが可能です。

タガネや楔は、軽量で持ち運びやすいタイプがおすすめです。薪割りを効率良く行いたい人は、木の繊維をパワフルに引き裂ける、ねじりタイプの楔がよいでしょう。

薪割り台

薪割り台
image by Manja Vitolic on Unsplash

薪割りをするときには、薪割り台があると便利です。ボコボコで不安定な地面のときに、薪割り台を使えば薪が割りやすくなります

薪割り台には丸太型や平台型がありますが、斧を使った薪割りには、切り株のような形状をしている丸太タイプがおすすめです。また、丸太を輪切りにし、自作で薪割り台を作ることもできます。天然木を使う場合、比較的丈夫な広葉樹を選ぶとよいでしょう。

手袋・安全靴

手袋
image by Justin on Unsplash

手袋や安全靴は、ケガの防止に身につけたい道具です。手袋は軍手でもよいですが、できるだけ厚みのある手袋の方が安心でしょう。安全靴は、足元を覆うことができる「長靴タイプ」がおすすめです。

キンドリングクラッカー

キンドリングクラッカー
image by cheetah on photoAC

キンドリングクラッカーは、軽い力で簡単に薪割りができ、子どもでも安全に薪割りを楽しめる道具です。薪を安全リングの中に通して上向きにセットされた刃に薪を当て、片手で薪を軽く支えながら上からハンマーで叩いて使います。

直径の大きさやデザイン、値段の異なるさまざまな種類があるので、好みのものを選びましょう。

薪を購入するなら通販サイトがおすすめ!

ここまで薪割りに使う道具を紹介してきましたが、薪割りは、薪がないと始まりません。質の高い薪を簡単に準備したい方は、通販サイトの利用がおすすめです。

齋藤木材工業株式会社が運営する「森の中ストア」が扱う薪は、長野県産のカラマツ100%で作った薪です。人工脱脂乾燥を行い含水率10%程度まで乾燥させた薪なので、簡単に着火しやすく、同じ針葉樹のヒノキやスギに比べて燃焼時間が長いという特徴があります。

25cmと35cmの2種類のサイズ展開です。焚き付けしやすく、高火力・長時間燃焼の信州産カラマツ薪を、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

【関連記事】薪はどこで買う?販売店一覧と安く手に入れる方法。薪の種類や特徴も解説
【関連記事】焚き火に使う薪の種類はどれがいい?特徴の一覧や見分け方、購入先を紹介

薪割りの手順

薪割りに必要な道具を揃えたら、実際に薪割りをしてみましょう。

薪割りの手順
image by Abby Savage on Unsplash

薪割りに使う道具は、作りたい薪のサイズや用途により異なります。太い丸太や薪を割る場合に使うのは、斧や鉈です。太い薪を細く割ったり焚き付け用の薪を作ったりしたい場合は、ナイフやハチェットを使うとよいでしょう。ここからは、薪割りの手順について、「斧や鉈を使う場合」と「ナイフやハチェットを使う場合」に分けて解説します。

斧・鉈を使う薪割り|太い丸太や薪を割る

斧や鉈を使う場合の薪割りの手順は以下の通りです。

1.薪割り台の上に丸太や薪を置く
2.足を肩幅に開き、体と丸太や薪が一直線になるよう正面に立つ
3.斧・鉈を振り上げ、垂直に丸太や薪へ向かって振り下ろす            
4.斧・鉈の刃が丸太や薪に食い込んだらそのまま持ち上げ、丸太や薪をトントンと薪割り台に打ち付けながら割る

鉈の場合、他の薪などで刃先を叩くことでも薪割りができます。

ナイフ・ハチェットを使う薪割り|太い薪を細く割る・焚き付け用の薪を作る

ナイフやハチェットを使う場合の薪割りの手順は以下の通りです。

1.薪割り台に薪を立てる
2.ナイフやハチェットの刃を薪に当てる
3.他の薪や棒などで刃先を叩いて薪を割る

薪割りのコツは、薪の木目に沿って垂直にナイフやハチェットを当てることです。また、身体とナイフやハチェットを平行になるようにすると、薪などでナイフを叩く際に力が入れやすいでしょう。ナイフやハチェットを使って、細い薪などを一定の角度で薄く削り、着火剤替わりに使う「フェザースティック」を作ることもできます。

【関連記事】薪の作り方やコツを紹介。薪に適した木や必要な道具の選び方とは?

必要な道具を準備し、薪割りにチャレンジしよう

薪割りに必要な道具を準備しておけば、キャンプの焚き火や薪ストーブなど用途に応じ、薪を適切なサイズにカットできます。いつでも好みのサイズに薪を調整できるため便利です。

必要な道具として、定番の斧やナイフなどのほか、子どもでも安全に薪割りできるハンマーやキンドリングクラッカーなどのアイテムがあります。薪割りに必要な道具をしっかり準備して、薪割りにぜひ挑戦してみてくださいね。