【奈良発】吉野杉のぬくもりを感じる新作ジュエリー。「ミズイロトシロ 」から新商品が発売
クリエーター和田恵美可が展開するブランド「ミズイロトシロ」は2022年2月10日、奈良県の吉野杉の間伐材を素材に利用した、素材のぬくもりを肌で感じられる新たなジュエリーを発売したと発表しました。
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クリエイションブランド「ミズイロトシロ 」とは
「ミズイロトシロ」は、デザイナーである和田恵美可氏のフィロソフィーを独自のフィルターを通して、さまざまなアイテムやプロダクトにクリエイションするブランドです。現在はジュエリー・アクセサリー・生活雑貨を中心としたアイテムに領域を広げています。
環境とファッション
衣食住すべてに個人の基準を持ちながら生活をしている人が増えてきたこと、また環境面に配慮した製品が市場で受け入れられやすくなったことで、現代は作品作りの背景が問われる時代となってきました。特に環境面に関しては「環境負荷が低いこと」は大前提で、あえて問わずとも作品作りのベースになってなければならない時代だと言います。個人事業、小規模だからと言って環境問題を無視することはできず、大企業同様のCSR、SDGsに向けた取り組みが必要となりました。
作品や製品がどのような環境で製作されているかを開示できるものが受け入れられ、そうでないものは淘汰されることが予想されます。全ての製品や消費財に求めずとも、クリエータービジネスにおいては特に注目されるポイントでもあり、作品作りの裏にあるストーリーをしっかりと伝えることができる製品が求められます。
このような状況を受けて、和田恵美可氏は自身のブランド「ミズイロトシロ」から、地元奈良の吉野杉を素材に使用した木製ジュエリーを発売するに至りました。
地元奈良の「吉野杉」を素材に利用。環境負荷の軽減と地元経済への貢献を両立
プロジェクトで使用する素材の吉野杉は、奈良県の林業や観光業を支える大事な資源であると同時に積極的な間伐を行わないと正しく生育できない木材です。しかし、現状では林業の衰退により正しく間伐されない地域が増えており、将来的には土壌の悪化や土砂崩れなどの大きな問題に発展する可能性が指摘されています。
吉野杉はブランド力があり地元産業を支える大事な資本であるものの、昨今のウッドショックによる国産木材の高騰で住宅供給量も減少している現状があります。間伐材の利用領域は多岐にわたり、日常で使用される割り箸など身近なものから、最近ではエネルギー源としてバイオ発電などに使用されています。もちろん質の良いものはそのまま住宅用建材として利用されますが、そうではないものが相当量あることで、環境整備と密接に関係している間伐材に新たな利用価値を見出すことが求められています。
商品概要
同ブランドから新たに販売される吉野杉を利用した商品の一例は次の通りです。
「 山のたまご 」
割り箸職人さんの加工技術で削り出してもらった木目も色合いも個性がある一点物のブローチとチャーム。使っていくうちにできる傷や色の変化も風合いとして楽しみながら、卵を温めるように自分だけの風合いに育てながら使ってもらいたいという思いが込められたジュエリーです。
ブローチ・チャーム
¥3,500〜
「 山の雫 」
真珠は奈良時代には高位な人々の象徴であり、正倉院の宝物にもなっています。そんな真珠と吉野杉を合わせた特別なジュエリー。お箸を制作する際に省かれるような木の節目も楽しめるようにデザインされています。
ピアス・イヤリング
¥9,000〜
商品詳細は以下から確認できます。
http://mizuirotosiro.com
和田氏は、環境負荷が高いと言われるファッションビジネスにおいて、地元素材を使用して地域への経済的貢献ができる新しいビジネスモデルになる可能性を秘めたこのプロジェクトを、広く認知させていきたい意向です。