“還す”を未来の当たり前に。「日本の竹でバンブーロールをつくろうプロジェクト」を始動
おかえり株式会社(以下、おかえり)は2022年2月8日、日本に生息する竹を使ってトイレットペーパーを作る「日本の竹でバンブーロールをつくろう」プロジェクトを開始すると発表しました。本プロジェクトは、同社が2021年1月より実施している竹を原料としたトイレットペーパーの定期便サービス「BambooRoll」で利用するトイレットペーパーの原料に、国産の竹を活用するもの。
竹でつくったトイレットペーの定期便「BambooRoll」について
「BambooRoll」は、100%竹を原料として作られたトイレットペーパーのサブスクリプションサービス。資源の節約とプラスチック・フリー、ゼロ・ウエィストを目指し、無漂白のトイレットペーパー18ロールを、好きな頻度で自宅に配達してくれるものです。毎日何度も使う、暮らしになくてはならない日用品である「トイレットペーパー」が、日々の暮らし方や消費の仕方を考えるきっかけ、持続可能な暮らしへのきっかけとなればという思いのもとに、実施されています。
BambooRollの原材料である竹は、二酸化炭素の固定能力と耐久性からプラスチックや木材の代替資源として注目を集める素材のひとつです。草である竹は、木よりはるかに早いスピードで生育し、竹とラタンの国際機関・INBARが発表するレポートによると、「生育期間5年前後までの期間は針葉樹・広葉樹よりも二酸化炭素を多く吸収する」との検証結果も提示されています。収穫してもすぐに自然に生え、少量の水で農薬を使用することなく成長する竹を活用することで、「収穫」「使用」「自生してCO2を再び吸収する」という循環を作りたいと考えたことが、サービス開始のきっかけだといいます。
「日本の竹でバンブーロールをつくろう」プロジェクト
世界中に1,000以上の種類があると言われている竹。BambooRolの製造には、その中でも製紙に向いた繊維を取り出しやすいとされる「慈竹」が使われています。しかし、「慈竹」は日本国内には存在せず、国内に生息する竹を使った製紙は容易ではないと言われています。
おかえりでは、このような国産竹を活用したトイレットペーパー作りの課題に対して、「日本の竹でバンブーロールをつくろう」プロジェクトを開始。いくつかの工場や事業者と連携し、国産竹を使ったトイレットペーパーの製造に向けて、挑戦を開始したということです。
2022年2月現在は、長野県産の「竹パルプ」の試作が完了。パルプを原料に紙を抄く「抄紙」における、品質の調整に着手しているそうです。今後の進捗については、公式サイトにてレポートを掲載していく予定だといいます。
パートナー企業や自治体、応援者を募集
同社では、日本全国の竹の産地にて竹の利活用を考えている事業者ならびに、本プロジェクトに興味のある自治体を募集しています。また、プロジェクトの応援者や、進捗や販売の際のお知らせを希望する方も併せて募集中とのことです。応募は、下記の応募フォームより可能となっています。
「日本の竹でバンブーロールをつくろう」登録フォーム
https://forms.gle/V2t8BfPQhtnwtMKN6