カリモク家具が、ザハ・ハディドのデザインを木で再現。東京で展覧会を開催
※この記事は、カリモク家具の「ザハ・ハディド展」(https://www.designboom.com/design/zaha-hadid-japanese-furniture-karimoku-collaboration-10-13-2021/)の内容をご紹介したものです。
日本の家具メーカー「カリモク家具」は、ザハ・ハディド・デザイン(ZHD)とのコラボレーションを記念し、ZHDの作品を紹介する展覧会を開催します。展示会は、2021年10月13日から、東京のショールームとギャラリースペースにて開催されます。
ZHDとカリモク家具のコラボレーション
ZHDとカリモク家具のコラボレーションにより、展示会を開催します。展示会の目玉は、ZHDがデザインし、カリモク家具の最新鋭の木工機械で製造、ブランド職人が丁寧に手仕上げした「SEYUN」コレクションの試作展示です。
ZHDのディレクターであるWoody Yao氏は、「このコラボレーションは、ZHDの明確なデザイン言語と素材への独創的なアプローチ、そしてカリモク家具の妥協のない品質基準と最先端の技術や製造プロセスの導入により、実現されます」と断言しています。
「SEYUN」コレクション
「SEYUN」コレクションのデザインはZHDが、製作はカリモク家具が担当。コレクションには、木工で製作したチェア、アームチェア、テーブルといった作品があります。作品は、木の硬さとデザインの軽さの対比を追求しており、非対称の面が組み合わされているのが特徴です。すべてのアイテムは、マシンメイドとハンドフィニッシュの工程を組み合わせて、作られています。
カリモク家具の副社長である加藤洋氏は、「ザハ・ハディドのデザインを忠実に木造で再現するのは、とても難しいことです。1940年から続くカリモクのものづくり。その歴史の中で培われた知識と技術を持って、彼女のデザインした家具の製作に携われることを光栄に思っています」と語っています。
ZHDによる 「SEYUN」コレクションの最初の家具は、サイドチェアです。「Karimoku Commons Tokyo」で試作品を展示した後、2022年春に発売予定となっています。
「Karimoku Commons Tokyo」での展示
東京都心にオープンしたばかりの「Karimoku Commons Tokyo」のハイブリッドスペースで開催されるこのコラボレーション展示は、2014年以来初となるザハ・ハディド展です。展覧会では、ザハ・ハディド氏の作品アーカイブをもとに、木で再現した建築模型を紹介。来場者は、実際の作品とは異なるスケールで、彼女のデザインに触れることができます。また展覧会では、ファッションやジュエリー、ホームアクセサリー、家具、カーペット、照明器具など世界の一流ブランドとのコラボレーションや、日本初公開となるZHDレーベルなど、ザハ・ハディド・デザインの多彩なポートフォリオを紹介。ハディドの素晴らしい遺産の魅力を表現している展覧会と言えます。展覧会を見学することで、世界の建築とデザインに対する、ハディドの貢献の幅広さを改めて実感できるでしょう。
プロジェクト情報
名称:「SEYUN」コレクション
デザイン: ザハ・ハディド・デザイン(ZHD)
製作: カリモク家具
イベント: ザハ・ハディド展
場所: Karimoku Commons Tokyo
【参考】https://www.designboom.com/design/zaha-hadid-japanese-furniture-karimoku-collaboration-10-13-2021/