薪割りに使う多刃の斧を披露!キャビンランドのジェイコブ・ウィッツリング氏が考案

薪割りに使う多刃の斧を披露!キャビンランドのジェイコブ・ウィッツリング氏が考案

※この記事は、ジェイコブ・ウィッツリング氏が製作した、多刃の斧(https://www.designboom.com/design/jacob-witzling-handmade-multi-bladed-axes-cabinland-02-10-2022/)の内容をご紹介したものです。

キャビンランドのクリエイターであるジェイコブ・ウィッツリング氏が、多刃の斧を製作しました。弟の言葉から着想を得たもので、この斧を使うことで効率的に4分割・6分割の薪割りが可能となるそうです。今回、彼の象徴である小さなキャビンを背景に、薪割りの実演をしています。

多刃の斧

8歳の頃から始めた薪割りが「多刃の斧」製作のきっかけ

ジェイコブ・ウィッツリング氏は、苔むした宝石のような住居を森の中に点在させるなど、既成概念にとらわれない発想で知られています。今回、多刃の斧を制作した背景として、薪割りに次のような思い入れがあると述べました。

「8歳の時から薪割りをやっていました。冬が寒いニューハンプシャーで育った私たちは、暖房に薪を使っていたのです。私たち兄弟には仕事があり、そのひとつが薪を家の中に運び入れることでした。もうひとつは、薪を刻んでおいて、次の焚き火に使えるようにすることでした。そこで、薪の割り方を工夫して、より楽しく焚き火ができるようにしていたのです。

そのうち、木の種類によって割れ方が違うことに魅力を感じるようになりました。独立してからも、一人暮らしの場所で薪ストーブを探し、その匂いや暖かさを楽しんでいました」

さまざまな試作を重ねて、多刃の斧が完成

続いて、ジェイコブ・ウィッツリング氏は、多刃の斧を製造した理由と工程について次のように述べました。

「30年前、キャンプファイヤーを囲んで薪を割っていたときに、弟が『多刃の斧はどうだ』と言ったのが製作に至ったきっかけです。どうすれば作れるのか考え、溶接工を営む親友の家に住み込んで、試作を重ねました。最初にうまくいったのは、油圧式のスプリッターをベースにしたものでした。

次に設計したのが6分割にできるもので、これは完全に独自のデザインだと思っています。直径12インチ以下の無節の木なら、どんな種類でもうまく割ることができます。特に、シダー、モミ、レッドウッドなどが最適で、これらは薪としても非常に優れています。すでに次世代の設計と製作に着手しており、世界に発信することに興奮しています」

【参考】https://www.designboom.com/design/jacob-witzling-handmade-multi-bladed-axes-cabinland-02-10-2022/