日本の禅の庭からインスピレーションを得て、木製テーブル「Outside In」を制作

日本の禅の庭からインスピレーションを得て、木製テーブル「Outside In」を制作

※この記事は、木製テーブル「Outside In」(JAPANESE ZEN GARDENS INSPIRED THE SINUOUS DESIGN OF THIS SHAPESHIFTING TIMBER TABLE)の内容をご紹介したものです。

メルボルンを拠点とするデザイン会社「Sabu Studio」は、日本の禅の庭からインスピレーションを得て、木製テーブル「Outside In」を制作しました。「Outside In」は、多機能かつ変幻自在なテーブルで、木材のフレームに手彫りの溝を施しています。

Outside In

禅の庭を彷彿とさせる木製テーブル「Outside In」

「Outside In」は、日本の禅の庭を彷彿とさせる木製テーブルです。禅の庭は、瞑想的であるという点だけ見ても、新しいアイデアを生み出すのには十分と言えます。また、禅の庭の芸術的なデザインは、デザイナーに独自の創造的なビジョンをもたらしています。メルボルンを拠点とする家具や照明、オブジェのデザイン会社「Sabu Studio」は、日本の禅の庭から独自のビジョンを見出し、「Outside In」をデザインしました。

弧を描くようにつなげたテーブル

「Sabu Studio」の創設者Samuel Burns氏は、多機能で変形可能なテーブルとして「Outside In」を設計。禅の庭に施されている溝を、曲がりくねった木製の表面で表現しました。

禅の庭の溝をイメージしたテーブルトップの木材の溝は、手彫りの御影石や大理石のエレメントを載せて機能的な平面を作るためのレールの役割も果たしています。長方形の大理石エレメントを半分に分離すれば、2つの小さく平らな面を作ることができます。また、より大きなテーブルトップが必要な場合は、2つの半割りを合わせ、より大きな長方形を形成することが可能です。

テーブル拡大写真1

Samuel Burns氏は、水の流れや日本の禅の庭に着目し、都市の内部空間に自然の要素を取り入れました。テーブルとしても十分に機能的な「Outside In」は、家庭内のおもてなしの空間やイベントホールにもふさわしい、クラフト感あふれる家具です。

この作品の成り立ちについて、Samuel Burns氏は、「『Outside In』の主な目的は、形と象徴を通して、自然界の感覚をインテリア空間に導入することでした。デザインについては、素材の対話と相乗効果の概念を探求。それぞれのオブジェクトは、円運動で表面上を移動したり、滑ったりすることができます。」と記しています。

テーブル全景
テーブル拡大写真2

【参考】JAPANESE ZEN GARDENS INSPIRED THE SINUOUS DESIGN OF THIS SHAPESHIFTING TIMBER TABLE