廃棄予定の籾殻だけを使って作られた子ども向けおもちゃ「Rice Husk Village」を発売

廃棄予定の籾殻だけを使って作られた子ども向けおもちゃ「Rice Husk Village」を発売

※この記事は、籾殻でできたおもちゃ「Rice Husk Village」についてご紹介したものです。

デザイナーのSubin Cho氏は、籾殻だけで作られた子ども向けおもちゃ「Rice Husk Village」をデザインしました。環境保護の観点からも、有意義な商品だと言います。

Rice Husk Village

籾殻で作られた子ども向けおもちゃ「Rice Husk Village」

Rice Husk Villageは、廃棄予定の籾殻だけで作られた、モジュール式のおもちゃです。

世界では、年間約1億2000万トンもの、籾殻が廃棄されています。 籾殻は、米粒を覆っている植物性物質のことで、人間が消化できないため、最終的に廃棄されてしまうのです。籾殻は自然劣化に強く、嵩が低く、表面が粗いため乾燥体積が大きいとされています。

デザイナーのSubin Cho氏は、この問題を環境保護の観点から捉えました。そうして誕生したのが、農業廃棄物を有意義な製品に変え、最終的には堆肥化して土に還すことを目的とした、籾殻だけで作られた子ども向けおもちゃ「Rice Husk Village」です。

籾殻とおもちゃ
サステナブルなおもちゃ

Subin Cho氏は、「籾殻は嵩密度が低いため乾燥体積が大きく、表面は粗く研磨されているため、自然劣化に強い 」と指摘しています。環境という面では、籾殻は処理が難しいものと言えるでしょう。しかし、デザイナーからすると、籾殻という植物素材は製品を作るのに最適なのです。

「Rice Husk Village」のブロックを積み重ねていくことで、「村」が形成されていきます。3種類の建物タイプのブロックがあるため、「高層ビルが立ち並ぶ街並み」から「小さな村」まで、さまざまな都市形態を作り出すことができます。また、「Rice Husk Village」には、「橋」や「木」「階段」などブロックも付属しており、自分だけの「村」を作ることができるのです。

おもちゃの町

また、バランストレイの上に村を作るというインタラクティブなゲームをすることもできます。おもちゃのブロックを使って、「賑やかな村」をバランスよく作るのが、このゲームの特徴です。

ゲームのルールは「ジェンガ」とほとんど同じ。バランストレイの上に作った「村」が片側に倒れてしまったら、ブロックに最後に触れた人(「村」を倒してしまった人)が負けです。

なお、「Rice Husk Village」は籾殻を使用していて、生分解性があるため、万が一、幼児が少し噛んでしまっても人体に安全なおもちゃだと言います。

バランストレイを使ったゲーム

【参考】THIS BIODEGRADABLE CHILDREN’S BUILDING BLOCK GAME IS MADE ENTIRELY FROM RECYCLED RICE HUSKS