水問題の構造的解決に挑むWOTA株式会社に、商船三井CVC・株式会社MOL PLUSからの出資が決定

水問題の構造的解決に挑むWOTA株式会社に、商船三井CVC・株式会社MOL PLUSからの出資が決定

「小規模分散型水循環システム」および「水処理自律制御技術」を開発・提供するWOTA株式会社は2022年7月27日、株式会社商船三井CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)・株式会社MOL PLUSからの出資が決定したと発表しました。WOTAはこの出資を受けて、商船三井グループの旅客船等でWOTA製品を活用するなど、商船三井グループとの事業連携を推進するほか、「小規模分散型水循環システム」のプロダクト化および社会実装に共に取り組んでいく考えです。

水問題を解決する「小規模分散型水循環システム」の推進について

2014年設立のWOTAは、発足時から人類と地球の未来に関わる水問題に対し、その構造的な課題に目を向け、解決に挑んできました。水に関する問題には、世界規模の水不足や水汚染、従来型の水インフラに係る課題があり、いずれの課題も年々深刻化しています。

その解決策として「小規模分散型水循環システム」を世界に普及させることを目指す同社は、水にまつわる根本的な社会課題のうち、次の3つの側面の解決に貢献したいと考えています。

1)水不足への構造的解決:生活排水を小規模かつ効率的に再生処理・循環利用し、水資源を大切に使う社会システム・ライフスタイルを醸成

2)水汚染への構造的解決:生活排水を資源として再利用することで、未処理の排水が放流され水汚染が生じることによる人々の健康被害発生や生態系の悪化を阻止

3)従来型の水インフラに係る課題の構造的解決:従来型インフラと分散型インフラ双方の長所を活かし、持続可能な水インフラの迅速かつ柔軟な構築
WOTAとMOL PLUSのロゴ

株式会社MOL PLUSについて

商船三井CVCのMOL PLUSは、スタートアップ企業が持つ斬新なアイデアやテクノロジーと、商船三井グループがもつリソースの相乗効果に注目。スタートアップ企業への出資や協業を通じ『海運業と社会に新しい価値をプラスする』と謳い、新規事業の創出を目指しています。中長期的な視点を大切にし、海運業のビジネスモデル変革や新規事業創出を実現し得る国内外のアーリー、ミドルステージのスタートアップ企業を中心に、幅広く投資を行っています。

MOL PLUS公式サイト https://www.molplus.net/

WOTA株式会社について

WOTAは、「水問題を構造からとらえ、解決に挑む」を存在意義に掲げる、日本のスタートアップ企業です。「水処理自律制御技術」及び「小規模分散型水循環システム」を開発し、地球上の水資源の偏在・枯渇・汚染によって生じる諸問題の解決に挑んでいます。

同社プロダクトには、災害時等に仮設シャワー施設として活用できる可搬型の水再生処理プラント「WOTA BOX」、水道不要の水循環型手洗いスタンド「WOSH」があります。災害対策・衛生対策のため、全国的にこれらのプロダクトの活用を広める中で、将来構想である「小規模分散型水循環システム」の実証も実施してきました。今後も研究開発とプロダクト普及を推進し、人類がより持続的かつ自由に水資源を使いこなせる「小規模分散型水循環社会」の実現を目指すとしています。

WOTA公式サイト https://wota.co.jp