代替肉の開発・製造・販売を手掛けるネクストミーツがフルッタフルッタと業務提携契約を締結。新規市場の構築を目指す

代替肉の開発・製造・販売を手掛けるネクストミーツがフルッタフルッタと業務提携契約を締結。新規市場の構築を目指す

ネクストミーツ株式会社は2022年7月27日、株式会社フルッタフルッタと業務提携契約を締結したと発表しました。この提携により、相互に長期的な協力体制を築くことで、双方の利益の増進を図り、事業活動の促進と発展に資することに努めるとしています。

提携の背景について

ネクストミーツとフルッタフルッタのロゴ

「地球を終わらせない。」を理念に掲げ2020年に設立したネクストミーツは、地球温暖化と食糧危機に立ち向かうべく、食肉に比べ環境負荷を軽減する植物性代替肉の開発、および代替肉を使用した製品の企画・製造・販売を手掛けています。

同社は、世界初の植物性焼肉をはじめ、⽜丼、チキン、バーガーをラインナップ、さらにツナタイプやミルク等も展開中。その事業は国内にとどまらず、アメリカ、フランス、シンガポール、香港など海外においても展開されています。有名シェフとのコラボで代替肉ならではのレシピを開発するなど進化を続け、より良い地球環境を次世代へつなぐため、食に新たな選択肢を提案し、世界に挑んでいます。

ネクストミーツHP https://nextmeats.co.jp/

 一方、2002年に創業したフルッタフルッタは、アマゾンフルーツ輸入加工販売ビジネスのパイオニアを自負。「自然と共に生きる」を理念に掲げ、おもにアグロフォレストリー(※1)農法で栽培されたアサイーをはじめとするアマゾンフルーツ原料を取り扱っています。フルーツ原料の機能性ならびに素材の特性を生かした製品開発のノウハウを有しており、日本国内の小売や外食、ECチャネル等の販路を通じて健康・本物志向の消費者に「ナチュラル・新鮮・おいしい・本物」をモットーとする自社製品および原料を販売。こうした取り組みを推進すること等により、環境持続型農業の発展に寄与しています。

フルッタフルッタHP https://www.frutafruta.com/

 こうした両社の「食を通した環境負荷の軽減」「製品開発力」「現代人の健康的な生活を食で支える」という3つのテーマが合致し、また両社の協業によるシナジーの創出を見据え、今回の提携合意に至ったということです。

※1 アグロフォレストリーとは、一般的な単一栽培ではなく、荒廃した土地に様々な種類の樹木や果樹を植え、草原が遷移して森になる自然のシステムを模倣するように農場を構成していく農法(生産システム)のこと。東南アジア、中南米、アフリカなどで多くの事例があり、それらの大半は伝統農法として地域に根付いています。その中でも、世界から注目されているのがCAMTA(ブラジル・アマゾン川の河口の町でパラ州の州都であるベレンから約230km離れたトメアス地区にあり、日本人移住者によって作られた農協)が実践しているアグロフォレストリーです。商業的に成り立っている数少ない成功例であり、持続可能な農業が展開されています。

アグロフォレストリー

提携の内容について 

ネクストミーツとフルッタフルッタの業務提携により、今後は両社が持つ植物性食品開発のノウハウや技術等を用いて、フルッタフルッタのアサイーやアマゾンフルーツの原料を使用した代替肉および各種プラントベース製品の共同開発を行うとしています。さらに、両社の販路を活用し共同で販売、広告運営等を行うことで、新たな顧客のニーズを育成し、新規市場販売の構築を推進していく考えです。