都道府県別の人口ランキング!密度・推移・増加率、今後の見通しは?

都道府県別の人口ランキング!密度・推移・増加率、今後の見通しは?

都道府県の人口は、どのように推移しているのでしょうか。人口減少局面を迎えた日本では、都市部への人口の一極化や地方人口の減少率の加速など、さまざまな課題を抱えています。この記事では、2020年の国勢調査等のデータを基に、2021年における都道府県別の人口ランキングや、増加/減少率といった人口推移などについて解説します。コロナ禍よる人口移動への影響や、今後の見通しなども説明していきます。

2022年2月現在、47都道府県の総人口は1億2555万人。前年同月に比べ約63万人減

総務省統計局が発表した『人口推計』によると、日本の総人口は2021年9月1日現在の確定値で1億2555万9千人となっています。2022年2月1日現在の概算値は、1億2534万人であり、前年同月に比べて約65万人減少しています。

一方、国連人口基金(UNFPA)が発表した「世界人口白書2021」によれば、2021年の世界人口は78億7,500万人。前年よりも8,000万人増加という結果で、日本とは反対に、地球規模では総人口は毎年増加傾向にあります。

最新の世界人口ランキングで日本は11位。人口1億人を超えている国は14カ国しかなく、現在の日本の人口は世界の国々の中でも上位に位置することがわかります。しかし、前年度からの人口減少傾向からもわかるように、日本の人口は今後も減少の一途を辿ることが予測されており、世界におけるランキングの順位も今後変動していくでしょう。

(参考:総務省統計局『人口推計(令和3年(2021年)9月確定値』)
(参考:国連人口基金『state of world population 2021』)

47都道府県別の人口ランキング

日本の人口分布はどのような状況なのでしょうか。総務省が発表している『令和2年国勢調査』によると、2020年における47都道府県別の人口ランキングは、次のようになっています。

順位都道府県人口順位都道府県人口
1位東京都14,047,59425位沖縄県1,467,480
2位神奈川県9,237,33726位滋賀県1,413,610
3位大阪府8,837,68527位山口県1,342,059
4位愛知県7,542,41528位愛媛県1,334,841
5位埼玉県7,344,76529位奈良県1,324,473
6位千葉県6,284,48030位長崎県1,312,317
7位兵庫県5,465,00231位青森県1,237,984
8位北海道5,224,61432位岩手県1,210,534
9位福岡県5,135,21433位石川県1,132,526
10位静岡県3,633,20234位大分県1,123,852
11位茨城県2,867,00935位宮崎県1,069,576
12位広島県2,799,70236位山形県1,068,027
13位京都府2,578,08737位富山県1,034,814
14位宮城県2,301,99638位秋田県959,502
15位新潟県2,201,27239位香川県950,244
16位長野県2,048,01140位和歌山県922,584
17位岐阜県1,978,74241位佐賀県811,442
18位群馬県1,939,11042位山梨県809,974
19位栃木県1,933,14643位福井県766,863
20位岡山県1,888,43244位徳島県719,559
21位福島県1,833,15245位高知県691,527
22位三重県1,770,25446位島根県671,126
23位熊本県1,738,30147位鳥取県553,407
24位鹿児島県1,588,256

「東京都」「神奈川県」「埼玉県」「千葉県」で全国人口の約3割

ランキングを見てみると、1位の東京都(14,047,594人)、2位の神奈川県(9,237,337人)、5位の埼玉県(7,344,765人)、6位の千葉県(6,284,480人)の関東4都県の合計が36,914,176人で、全人口の約3割に迫ることがわかります。約3.5人に1人がこの4都県に在住していると考えると、人口が一極集中していることを実感できるのではないでしょうか。

人口が少ない順に「鳥取県」「島根県」「高知県」

一方、47都道府県を人口が少ない順に見てみると、最下位の47位は「鳥取県」(553,407人)で、46位が「島根県」(671,126人)、45位が「高知県」(691,527人)と続きます。38位~47位までの下位10県の人口はいずれも100万人を割り込んでおり、都市部との差は歴然です。

(参考:総務省統計局『令和2年国勢調査』)

都道府県別の人口推移・増加率・密度は?

続いて、47都道府県別に人口推移や増加率、人口密度を見ていきましょう。

都道府県別の人口推移|8都県で「増加」、39道府県で「減少」

総務省統計局が発表した『令和2年国勢調査』によると、2015年~2020年における都道府県別の人口推移で、増加したのは8都県のみ。関東地方が半数を占めるなか、最も増加数が多かったのは東京都では約53万2,000人でした。つづいて神奈川県で約11万1,000人、埼玉県で約7万8,000人の増加となっています。

人口が増加した都道府県ランキング(2015年~2020年)

都道府県2015年人口2020年人口増減(率)
全国127,094,745126,146,099▲948,646( -0.7)
1位東京都13,515,27114,047,594+532,322(3.9) 
2位神奈川県9,126,2149,237,337+111,124(1.2)
3位埼玉県7,266,5347,344,765+78,231(1.1)
4位千葉県6,222,6666,284,480+61,814(1.0)
5位愛知県7,483,1287,542,415+59,287(0.8)
6位沖縄県1,433,5661,467,480+33,914(2.4)
7位福岡県5,101,5565,135,214+33,658( 0.7)
8位滋賀県1,412,9161,413,610+694(0.0)

一方、人口が減少したのは39都府県で、総数は約94万9,000人の減少。減少数が最も多かったのは北海道で約15万7,000人でした。以下、新潟県が約10万3,000人、福島県が約8万1,000人の減少などと続いており、北海道や東北地方での人口減少が目立つ結果となっています。

●人口が減少した都道府県ランキング

都道府県2015年人口2020年人口増減(率)
全国127,094,745126,146,099▲948,646( ▲0.7)
1位北海道5,381,7335,224,614▲157,119(▲2.9)
2位新潟県2,304,2642,201,272▲102,992(▲4.5)
3位福島県1,914,0391,833,152▲80,887(▲4.2)
4位青森県1,308,2651,237,984▲70,281(▲5.4)
5位兵庫県5,534,8005,465,002▲69,798(▲1.3)

(参考:総務省統計局『令和2年国勢調査』)

都道府県別の人口増加率|東京都・沖縄県・神奈川県がトップ3

「人口増加率」を見ると、東京都が「3.9%」と最も高く、以下、沖縄県が「2.4%」、神奈川県が「1.2%」などと続いています。増加数では第6位だった沖縄県が、増加率では第2位にランクインする形となっています。

2015年から2020年における人口増加率ランキング

   都県増加率(%)
1位東京都3.9
2位沖縄県2.4
3位神奈川県1.2
4位埼玉県1.1
5位千葉県1.0

また、2015年から2020年における増加率が、2010年から2015年における増加率よりも高くなったのは5都県で、「東京都」(1.2ポイント)、「千葉県」(0.9 ポイント)、「神奈川県」(0.4ポイント)、「福岡県」(0.1ポイント)、埼玉県(0.1ポイント)でした。

都道府県別の人口減少率|秋田県・岩手県・青森県がワースト3

「人口減少率」では、秋田県が「6.2%」で最も高く、岩手県および青森県が「5.4%」などとなりました。減少数でも東北地方が多くランクインしており、地域間の人口の偏りが浮き彫りとなりました。

2015年から2020年における人口減少率ランキング

減少率上位5県減少率(%)
1位秋田県6.2
2位岩手県5.4
2位青森県5.4
4位山形県5.0
4位高知県5.0

2015年から2020年の人口減少率が、2010年から2015年における減少率を上回ったのは33道府県で、「岩手県」が1.6 ポイント、「新潟県」が1.5 ポイント、「山口県」、「長崎県」が1.2 ポイント拡大など、それぞれ拡大しました。

都道府県別の人口密度|最も高い「東京都」、最も低い「北海道」

都道府県のなかで人口密度が最も高いのは東京都の「6,402.6人/km2」で、全国平均である「338.2人/km2」の18.9倍となっています。第2位が大阪府で「4,638.4人/km2」、第3位が神奈川県で「3,823.2人/km2」などと続いています。人口密度が1,000.0人/km2以上となったのは7都府県、全国平均を上回ったのは15都府県でした。

●人口密度が高い都道府県

都道府県人口密度(人/km2)
全国平均338.2
1位東京都6,402.6
2位大阪府4,638.4
3位神奈川県3,823.2
4位埼玉県1,934.0
5位愛知県1,458.0

一方、人口密度が最も低いのは北海道の「66.6人/km2」で、以下、岩手県が「79.2人/km2」、秋田県が「82.4人/km2」などと続き、32道県で全国平均を下回りました。

●人口密度が低い都道府県

都道府県人口密度(人/km2)
全国平均338.2
1位北海道66.6
2位岩手県79.2
3位秋田県82.4
4位高知県97.3
5位島根県100.1

(参考:総務省統計局『令和2年国勢調査』)

新型コロナウイルス感染症による人口への影響

財務省関東財務局による、『経済調査レポート コロナ禍における管内の人口移動~コロナ移住はホンモノか~』によると、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、2020年は関東財務局管内において東京以外の9県で人口転出数が減少。一方で、東京都から管内9県への転入者数は増加しています。

転入者数が増加した市区町村(管内上位30先)

新型コロナの拡大を契機としてテレワークが広まったことから、東京都心へのアクセスを重視した「職住接近」といったこれまでの考え方から、広い住居や部屋等を備え、郊外に住む「余裕を持った生活」ライフスタイルを重視する人が増えていることとが予測されます。

(参考:財務省関東財務局『経済調査レポート コロナ禍における管内の人口移動~コロナ移住はホンモノか~』)

長期的には「人口減少」。2060年には8,674万人に減少の見通し

日本の人口は2008年に1億2,808万人でピークに達して以降、減少局面を迎えました。今後も人口曲線は急勾配の下り坂を示すことが予測され、人口減少が続くと見られています

国立社会保障・人口問題研究所が『日本の将来推計人口(平成24年1月推計)』の中で示した予測通りに人口減少が続いた場合、2048年には1億人を割り込む9,913万人となり、2060年には8,674万人まで減少すると予測されています。2010年からの50年間で、実に約4,100万人減少するという推計です。また、2060年には人口に占める65歳以上の人の割合が39.9%まで上昇し、人口減少とともに超高齢化社会が到来すると予測されています。

日本の人口推移

 (参考:国立社会保障・人口問題研究所『日本の将来推計人口(平成24年1月推計)』)