新たな林業の担い手の確保・育成を目的とした「森林(もり)の仕事ガイダンス」を開催。相談者は2,500名に迫る

新たな林業の担い手の確保・育成を目的とした「森林(もり)の仕事ガイダンス」を開催。相談者は2,500名に迫る

全国森林組合連合会(以下、全森連)は2021年11月24日、新たな林業の担い手となるフォレストワーカーの確保・育成を目的に、森林・林業に関心を持つ方を対象とした林業就業相談会「森林の仕事ガイダンス」を全国4会場で開催したと発表しました。今回の相談者数は、合計2,451名だったとのこと。2003年の「緑の雇用」スタートから18年間で、2万人を超える新規林業就業者が誕生しているということです。

林業就業相談会を開催。林業に興味を持つ人は増加傾向

SDGsに掲げられた17の目標のうち、森林に関わる活動には15もの目標の達成に寄与することが示されています。戦後植林された人工林が伐採期を迎える中、国産材の活用に向けては、多くの林業の担い手が必要となります。

全森連は、林業従事者数の維持に貢献する「緑の雇用」新規就業者育成推進事業・現場技能者キャリアアップ対策(林野庁補助事業、以下「緑の雇用」事業)の実施主体として、新たな林業の担い手となるフォレストワーカーの確保・育成に積極的に取り組んでいます。

緑の雇用事業の一環である「森林の仕事ガイダンス」は、森林・林業に関心を持つ人を対象に、年齢や性別不問、参加費用無料で開催されているイベントです。

今回は新型コロナウイルス感染症予防対策として、参加者の人数制限を講じたほか、相談対応を実施する場合はオンラインも併用して行うなど、来場者・相談員の安心・安全に配慮して実施したということです。

各会場には、参加都道府県の林業労働力確保支援センター等による「都道府県相談ブース」や、全森連による総合的な相談窓口「総合相談ブース」などが設けられ、熱心に林業全般や自身が興味を持つ地域情報を収集する参加者の姿が見られたといいます。同連合は、新型コロナウイルスの影響で働き方に変化が見られる中、自然の中で長く働ける林業に興味を持つ人が増えているとみています。

ガイダンス参加者

今後も「エリアガイダンス」、常設の「林業就業オンライン相談サイト」で林業についての相談が可能

同連合会主催の2021年度林業就業相談会「森林の仕事ガイダンス」は終了しましたが、「森林や林業に関心がある」「色々聞いてみたい」という方は、各地域で行われる「森林の仕事ガイダンス エリアガイダンス」および、常設の「林業就業オンライン相談サイト」を活用して、林業についての相談が可能です。詳細は、緑の雇用総合ウェブサイト 「RINGYOU.NET」で確認できます。

 

緑の雇用総合ウェブサイト 「RINGYOU.NET」

http://www.ringyou.net/