夏キャンプの必需品は?暑さや虫などの対策ごとに持ち物リストをご紹介

夏キャンプの必需品は?暑さや虫などの対策ごとに持ち物リストをご紹介

夏キャンプの必需品には、暑さや虫対策グッズなどさまざまなアイテムが必要になります。持ち物をまとめる際に困らないよう、事前に確認しておきたいですね。今回の記事では、対策別の夏キャンプの必需品とともに、あると便利な持ち物や夏のキャンプ場選びのポイントをご紹介します。

夏キャンプを快適に楽しむには

夏のキャンプを楽しむには、現地で快適に過ごすための準備が大切です。夏は気温が高く、朝晩の気温差による体調不良や熱中症など、体調管理が重要となります。ほかにも、紫外線や食中毒、虫の対策など気にすべき点はさまざまです。

キャンプ初心者の方の中には、「どんな持ち物が必要かわからない」という方もいるでしょう。この記事では、夏キャンプを快適に過ごせるよう、夏キャンプの必需品をまとめています。準備を万全にして、夏キャンプに出かけましょう。

夏キャンプの必需品を対策別に紹介

まずは、暑さ・熱中症・紫外線・食中毒・温度や天候の変化・虫の対策ごとに夏キャンプの必需品を見てみましょう。

暑さ対策の必需品

夏のキャンプで最も対策が必要となるのは、「暑さ」です。標高が高い位置では、気温は涼しくても日光が近く日差しは強く感じる場合も。暑さ対策をして快適に過ごせる工夫をしましょう。

<暑さ対策の必需品>
・通気性のよいテント
・扇風機・うちわ・扇子
・冷感素材・速乾性の服やタオル
・コット・冷感素材の布団
・保冷力のあるコップや水筒
・汗拭きシート

夏キャンプの衣類は、「通気性」「速乾性」「冷感素材」といった、汗をかいてもこもりにくいタイプの生地を選ぶのがおすすめです。寝るときは体を覆う寝袋タイプではなく、簡易ベッドのようなコットにすると、地面との間に風が通るため寝苦しさが軽減されるでしょう。

熱中症対策の必需品

暑さ対策と合わせて、熱中症対策をすることも重要です。特に小さな子どもは自分で体調の変化に気づきにくく、体力も大人より弱いため、こまめに注意することが大切です。

<熱中症対策の必需品>
・スポーツドリンクや経口補水液
・塩タブレット
・瞬間冷却剤

夏場は脱水症状にもなりやすいため、スポーツドリンクや経口補水液、塩タブレットを摂るなどして、積極的に水分と塩分の補給を心がけましょう。瞬間冷却剤は、熱中症の症状などが出たときにすぐに体を冷やせるため、緊急時に備えて持っておくと安心なアイテムです。

熱中症対策については、あらかじめその日の熱中症警戒アラートなどを調べて、リスクに備えておくのがおすすめ。詳しくは環境省の『熱中症予防情報サイト』をご覧ください。

紫外線対策の必需品

避暑地として標高の高いキャンプ場を選ぶ方もいるでしょう。しかし、標高の高い場所は空気が薄いため、標高の低い場所よりも紫外線が届きやすいです。また、紫外線が目から入ることで充血や痛みが出る可能性も。暑さや熱中症対策と合わせて、紫外線対策も行いましょう。

<紫外線対策の必需品>
・UVカット効果のあるタープやテント
・日焼け止め
・UVカットタイプの衣類
・つばの広い帽子
・サングラス

紫外線対策をする場合は、UVカット効果のある道具や衣類を選ぶことがおすすめ。例えば、目であれば帽子を被るだけでなく、サングラスを着用することで紫外線の影響をさらに抑えられます。

また、素肌を出すよりも長袖長ズボンで過ごすほうが、直射日光を避けられるため日焼け防止につながるでしょう。

食中毒対策の必需品

夏場は、暑さにより食材が傷みやすいです。生鮮食品はできるだけ避け、必要ならば冷凍食品や予め冷凍してから、クーラーボックスに入れて持ち運ぶようにしましょう。

<食中毒対策の必需品>
・クーラーボックス
・ミニ冷蔵庫
・氷・保冷剤

クーラーボックスやミニ冷蔵庫を使用する場合は、飲料用と食材用に分けるなどして、開閉数を減らすようにしましょう。氷や保冷剤を活用して、食材の温度が上がらないような工夫も大切です。

温度・天気変化対策の必需品

夏は日中の気温が上昇するものの、夕方から朝にかけては冷え込むこともあります。寒暖差による夜露で朝は地面が濡れることや、山間部の急な天候の変化によって雨が降ることもあります。体が濡れ、冷えてしまわないよう以下のアイテムを備えておきましょう。

<温度・天気変化対策の必需品>
・脱ぎ着しやすい薄手の上着
・毛布
・レインコート
・長靴など濡れてもよい靴

急な温度や天気の変化に対応できるよう、着脱のしやすいチャックやボタンつきの羽織があると安心です。先述した通気性やUVカット効果のあるタイプに加えて、撥水効果のある衣類だと、夕立ちのような急な雨のときにも役立ちます。

虫対策の必需品

夏は虫たちも活発に動いている時期。さらに、山間部には街中にいない生きものもいるかもしれません。蚊やアブ、ハチ、ハエなど、さまざまな虫への対策が必要となります。

<虫対策の必需品>
・虫除けスプレー
・蚊取り線香
・長袖長ズボン
・虫刺され用の毒抜きキット
・かゆみ止め

虫除けスプレーだけでは防ぎきれないこともあるため、蚊取り線香と併せて使うとより効果があるでしょう。蚊とハエ両方を寄せ付けないタイプの虫除け線香もおすすめです。

また、ハチに刺されたときは、危険が伴う場合もあります。対応をあらかじめ確認しておくと、いざというときも落ち着いて対応できるでしょう。

夏キャンプであると便利な持ち物

夏キャンプの必需品は?暑さや虫など各対策や持ち物リストをご紹介!
image by Alice Donovan Rouse on Unsplash

必需品のほかにも、キャンプの際に持っていると役立つグッズもあります。

【キャンプ女子向け】夏キャンプであると便利な持ち物

昨今、キャンプ用品を現地でレンタルできる手軽さやアウトドアブームから、“キャンプ女子”も増えています。しかし、女性ならではの持ち物は売店で購入できない場合や、購入をためらってしまう場合も。持参しておくと安心なグッズをご紹介します。

  • ヘアゴム
  • 生理用品
  • メイク落としシート
  • スキンケア用品
  • メイク道具
  • 保湿剤
  • 防犯ブザー
  • テントの鍵

髪の毛が長い人はヘアゴムを用意しておくと、食事や焚き火のときにも髪の毛が顔にかからず便利です。シャワーがない施設や時間が限られている施設もあるため、メイク落としシートも持っていると安心でしょう。

また、乾燥や日焼けのダメージを受ける場合も予想されるため、クリームやスプレーなどの保湿剤を用意しておくと、いざというときに役立ちます。

夜間は防犯にも注意しましょう。いざというときに助けを求めるための防犯ブザーや、テントのチャックにつけられるタイプの鍵も用意しておくと安心です。また、管理棟の近くのサイトや女性専用サイトを予約するなど、できる限り安全策をとっておきましょう。

【子連れ向け】夏キャンプであると便利な持ち物

子連れでキャンプをするときは、子どもの体調管理や行動範囲を把握することが非常に重要です。病気やケガのないよう十分に確認しながら、キャンプならではの遊びを楽しみましょう。

  • 水筒
  • 子ども用の軍手
  • レジャーシート
  • 遊び道具
  • 着替え
  • 虫取り網・虫カゴ
  • 保険証や母子手帳

雨が降ったときのために、子どもとテントや車の中でできるカードゲームやボードゲームを持っていくのもおすすめです。

キャンプ場周辺では、カブトムシやクワガタなど夏ならではの生きものと出会えることもあるため、虫とり網やカゴも持参するとさらに遊びを満喫できるでしょう。

また、急な体調不良やケガにより病院へ行かなくてはならないことも想定し、保険証や母子手帳も持っていくと安心です。念の為、キャンプ場周辺の医療機関情報も調べておくのをおすすめします。

【番外編】夏キャンプであると便利な持ち物

夏キャンプに持っていくと楽しみの幅が広がる、便利なアイテムもあります。

  • かき氷機
  • コーヒーミル・メーカー
  • ポータブル電源

かき氷機は暑さしのぎや子どものおやつにもおすすめ。コーヒーミルやメーカーを持参すれば、肌寒いときにコーヒーを淹れて温まることもできます。

また、電源がないサイトでは、ポータブル電源を持っていくことで暑さや熱中症の対策が強化できるでしょう。例えば、ハイパワーの扇風機やミニ冷蔵庫なども使えます。ただし、電源の容量によって使用できる製品も異なるため、必要に応じて購入を検討しましょう。

夏場のキャンプ場選びのポイント

夏のキャンプは冬と比べて軽装備でよい反面、想像以上に暑さが厳しく、過酷なキャンプになってしまう場合も。キャンプ場を選ぶ際は、以下の4つを参考にしてみてください。

標高が高い・水遊びができる

暑さをしのぐには、「標高が高い」もしくは「水遊びができる」場所がおすすめです。標高1000メートル以上など、避暑地を選ぶと比較的日中も涼しく過ごせます。ただし、日中と朝晩の寒暖差は激しくなるため、冷え込みには注意しましょう。

また、川や湖など水遊びができる場は、水に入って体を冷やせます。さらに、水面から涼しい風を感じたり、水の流れる音を聞いたりするだけでもさわやかな心地が味わえるでしょう。

日差しが遮れる

林間サイトなど木陰があるサイトにテントを設営することも、キャンプ場選びのポイントです。高原サイトや芝生サイトなど日差しを遮るものがない場所では、直射日光を浴び続けることも。日差しを遮れない場合は、直射日光を避けられるようタープを設置するなどして十分な対策を行いましょう。

自分で設営場所が決められる

暑さや日差しを避けるには、フリーサイトなど自分で設営場所を選べるキャンプ場もおすすめです。あらかじめ候補の場所を決めておいたり、早めに行って設営場所を決めたりして、快適に過ごせる場所に拠点をつくりましょう。また、区画サイトの場合は、予約時に「木陰のある場所がいい」など希望を伝えるのも一つの方法です。

車が横付けできる

サイト内に車が横付けできるかも、キャンプ場選びのポイントです。暑い中では駐車場からサイトまで、荷物を運ぶだけでも大変になります。車で行く場合には、“オートキャンプ場”など車がサイト内に乗り入れられるキャンプ場を選びましょう。

車が横付けしてあれば、荷物の出し入れが楽になるほか、急な雨や雷など天候の変化があっても、テント以外の逃げ場になるといったメリットもあります。

車が横付けできないキャンプ場では、コンパクトに収納できるキャンプ道具を選んで持ち運びやすくしたり、キャリーワゴンを持って行ったりするのがおすすめです。

夏キャンプのポイントについては、以下の記事で詳しく説明しているので、参考にしてみてくださいね。

夏キャンプの必需品を確認して快適に楽しもう

「夏のアウトドアといえばキャンプ」をイメージする方もいるでしょう。夏キャンプで快適に過ごすには、暑さや紫外線、虫などへの対策をする必要があります。また、キャンプに行く人数や年齢層によって、必要となる持ち物が異なる場合も。楽しく安全に過ごせるよう必需品を確認して、夏キャンプを楽しみましょう。