SDGsバッジの意味や正規品の見分け方。マグネット・木製などを購入できるサイトも紹介

SDGsバッジの意味や正規品の見分け方。マグネット・木製などを購入できるサイトも紹介

SDGsバッジとは、SDGsの17のゴールの色を使ったホイール型のバッジです。誰でもつけることができ、身近なSDGs貢献のひとつです。街中やテレビなどでSDGsバッジをつけている人を見かけることもあるのではないでしょうか。今回は、バッジをつける意味や正規品の見分け方、ピンバッジやマグネットタイプといったSDGsバッジの種類やつけ方、購入できるサイトなどを紹介します。

バッジとは、17の目標を示すカラーホイールが特徴のバッジ 

SDGsバッジとは、SDGsの17のゴールの色を使ったホイール型のバッジです。バッジに使われているこの形は、SDGsカラーホイールと言います。

SDGsカラーホイール

そもそもSDGsとは、「Sustainable Development Goals(サステナブル・ディベロプメント・ゴールズ)」の略語で、直訳すると「持続可能な開発目標」を意味します。2030年までに持続可能なよりよい世界を目指すことを目的としたもので、「17の目標」および、それを実現するための「169のターゲット」からなります。2015年9月に開催された国連サミットにおいて、国際目標として採択されました。

関連記事:SDGsとは?わかりやすくSDGsの意味や17の目標などを紹介

SDGsバッジは誰でもつけることができます。ピンバッジタイプが多いですが、この他にマグネットタイプやクリップタイプ、ブローチタイプなどもあります。

SDGsバッジ「正規品」と「偽物」の見分け方

SDGsバッジは、誤認識・悪用防止のため承認を得たものだけが販売されているはずですが、承認を得ることなく製造されているものもあるのが現状です。正規品は、国連本部のオンラインショップ(英語)で取り扱われているほか、国連の承認を得たものが国連のオンラインショップ以外でも販売されています。

正規品と偽物を見分ける方法として、次の2つを購入時にチェックしてみるとよいでしょう。

1)販売サイトに国連に承認された正規品であることが記載されている
2)SDGsバッジのデザインが、国連の「カラーホイールを含むSDGsロゴと17のアイコン使用ガイドライン」に沿ってデザインされている
木の上のバッジ

国連は、SDGsカラーホイールの使用にあたっては、「カラーホイールを含むSDGsロゴと17のアイコンの使用ガイドライン」で色配置の変更、円の変形、彩色の変更、トリミング、影付けなどの禁止事項を定めています。これは、正規品と偽物を見分けるポイントにもなります。

参考:国際連合広報センター「カラーホイールを含むSDGsロゴと17のアイコンの使用ガイドライン」

SDGsバッジをつける意味

SDGsバッジをつける意味としては、以下が挙げられます。

SDGsに対して前向きであることを示す

SDGsバッジをつけることで、自分や企業がSDGsに貢献し、社会問題の解決に積極的に取り組んでいることを発信できます。(株)ハルメクホールディングスの「ハルメク生きかた上手研究所」が2022年2月に実施したアンケート調査によると、SDGsの認知度は全世代で8割を超えているという結果があります。これだけ多くの人が関心を寄せていることに対して積極性をアピールすることは、ポジティブな面を伝えることに有効です。

参考:PRTIMES「SDGsに関する意識と実態調査」

SDGsをより多くの人に知ってもらう

SDGsの認知度が8割を超えているとはいえ、すべての人が知っているというわけではありません。SDGsバッジを見て、SDGsを知る人もいるでしょう。カラフルなデザインのバッジなので、SDGsを知らない人にとっても目に留まりやすいのではないでしょうか。このような形でSDGsを知ってもらうことも、SDGsに貢献していると言えます。

企業における従業員の意識向上や取り組みのアピール

SDGsに取り組んでいる企業にとっては、従業員がSDGsバッジをつけることで従業員の意識向上や取り組みを社内外へアピールすることにつながります。従業員同士でSDGsバッジを目にする機会が増えれば、意識する機会が増え、企業全体の一体感も増すことでしょう。SDGsは世界全体での取り組みのため、海外取引をしていたり海外展開を進めようとしている企業にとっては、海外での高評価につながる可能性もあります。

地球イメージ
image by Alin Andersen on Unsplash

SDGsバッジの購入方法

SDGsバッジはどこで購入できるのでしょうか?具体的な方法をいくつかご紹介します。

国連本郡・国連開発計画の公式Webサイト

SDGsバッジの正規品は、国連本部と国連開発計画のオンラインショップで購入することができます。

国連本部のオンラインショップ

国連本部のオンラインショップでは、SDGsバッジのラペルピンを10個単位で購入できます。このサイトは英語表記です。

国連開発計画のオンラインショップ

国連開発計画のオンラインショップでもSDGsバッジのラペルピンが購入できます。1回の注文につき2個セットでの販売です。このサイトも英語表記です。

そのほかSDGsバッジを購入できるサイト

SDGsバッジは、上記の公式Webサイト以外でも購入できます。以下のサイトでは、留め金タイプのほか、洋服に針穴が開かないマグネットタイプ、クリップタイプもあります。バッジ表面の加工が選べたり、木の素材を使ったバッジもあります。バッジ以外にも、ホルダー、ゴルフマーカー、ステッカーなどを取り扱っているサイトもあります。

【20万個の作成実績】有限会社ローカルプランニング

有限会社ローカルプランニングは、 2017 年に国際協力機構(JICA)依頼を受けてSDGsバッジの製作と販売を始めたそうです。現在までに 20万個の作成実績があり、さまざまな団体や企業、官公庁からの発注もあるようです。裏面に刻印やシリアルナンバーを入れることもできます。

【取り扱いバッジの種類】
・スタンプエポなし…塗料面が窪んでいるのでバッジに立体感が生まれ、軽快な仕上がりに。凹凸がある分、17 色の色調が際立つのが特徴です。
・スタンプエポあり…バッジ表面に透明なエポキシ樹脂をコーティングしています。コーティングにより塗料の剥離を防く効果があります。
・セミハードエナメル…社章などに用いられる質感の高い製造法で作られています。塗料面は乾燥後に平面になるまで研ぎ出されるので、表面が平らな仕上がりです。

【サイズ】
直径25mm(国連サイズ・1インチ)、20mm、15mm

【留め金の種類】
バタフライクラッチ、タイピン、マグネット、安全ピン

【さまざまなSDGsグッズを作成】三藤株式会社

三藤株式会社では、SDGsバッジに加え、缶バッジキーホルダー、ゴルフマーカー、ステッカー、ネクタイピン、アイロンワッペンなども取り扱っています。さらにトロフィーやエコバッグ、ノベルティもオリジナルでオーダー可能です。

【取り扱いバッジの種類】
・スタンプエポなし
・スタンプエポあり

【サイズ】
直径25mm、18mm、マグネットタイプのみ40mmもあり

【留め金の種類】
バタフライクラッチ、マグネット、安全ピン、クリップ

【クラウドファンディングによる販売実績も】joinsdgs事務局

SDGsをまだよく知らない人に、こだわりのピンパッジを作り届けることでSDGsを知るきっかけを作りたいと活動するjoinsdgs事務局でも購入ができます。2019年には、SDGsバッジを作成するために「【国連】SDGsのおしゃれなピンバッジ買えるってよ。目指せ1万人ハイタッチ」と謳い、クラウドファンディングを実施。約1ヶ月と10日で621人もの人が購入したそうです。

【取り扱いバッジの材質】
ゴールド真鍮

【サイズ】
直径22mm

【留め金の種類】
ピンバッジ、マグネット

【木製のバッジ】阿蘇小国杉のくらしネットショップ

木の雑貨や森のアロマを中心に、さまざまなプロダクトを通して森の価値を提供している阿蘇小国杉のくらし。同社のネットショップでは、木製SDGsピンバッジを取り扱っています。カラーは2種類あり、小国杉の木目を活かしSDGsカラーホイールの色彩が木の色から透け黄みを帯びたあたたかなニュアンスのnaturalと、特殊印刷をすることでSDGsカラーホイールの色彩を鮮明に表現したvividがあります。

【取り扱いバッジの材質】
阿蘇小国杉(本体木部)

【サイズ】
直径約25mm

【留め金の種類】
バタフライピン、マグネット

SDGsバッジの正しい「つけ方」「位置」「向き」はある?

女性洋服にバッジ

SDGsカラーホイールは円形なのでどの向きにつけても良いと思うかもしれませんが、SDGsロゴの一部として使用されているので、国連が示すガイドラインに準拠するのが適切です。SDGsには17の目標とそれを表すアイコンが色も含めて設定されており、このカラーホイールの色はその17の目標の番号順に配置されています。そのため「目標1:貧困をなくそう」と、最後の目標である「目標17:パートナーシップで目標を達成しよう」の2色がちょうど上部に配置される向きが良いでしょう。

位置については男性の場合、スーツやジャケットなら左側の襟に開けられたフラワーホールがあるので、そこにSDGsバッジをつけることが一般的です。社章をフラワーホールにつけ、さらにSDGsバッジをつける場合は、その周りにつけるのが良いでしょう。服に穴を開けたくない場合は、マグネットタイプやクリップタイプなどを選ぶと良いでしょう。

女性のスーツやジャケットの襟にフラワーホールがないことが多いですが、その場合でも、襟につけることが多いようです。襟のないニットなどの場合も左胸につけるのが無難です。

洋服以外にバッジをつけることも可能です。バッグや帽子につけるのもよいでしょう。

SDGsバッジはつける意味を理解して購入しよう! 

つけるだけでSDGsへの貢献につながるSDGsバッジ。その意味を知った上で、まずはつけてみてはいかがでしょうか。大きさや素材、加工などもバラエティに富んでいるので、自分好みのSDGsバッジを見つけてみてください。小さな一歩から持続可能な世界の実現が広がるはずです。