【キャンプの持ち物チェックリスト】必需品や女子・子連れ向けなどシーン別に解説

【キャンプの持ち物チェックリスト】必需品や女子・子連れ向けなどシーン別に解説

キャンプ初心者の場合、数あるキャンプ用品の中から「どのような持ち物を準備すればよいのか」「どのように選べばよいのか」と悩む人も多いのではないでしょうか。今回は、キャンプに必要な持ち物や選び方について、チェックリストと共に紹介します。「最低限必要」「あると便利」「女子や子連れ向け」「夏や冬用」のカテゴリ別に解説しますので、事前準備の参考にしてください。

【初心者必見】キャンプの持ち物チェックリスト

キャンプに必要な持ち物について、「最低限必要なもの」「あると便利なもの」「女子向け」「子連れ・ファミリー向け」「夏用」「冬用」と、カテゴリ別に記載しました。キャンプに出かける前のチェックリストとしてご活用ください。

ただし、テントやチェア、コンロなど、キャンプ場でレンタルできる道具もあります。これからキャンプ用品を揃えていく初心者の方は、レンタルも考慮に入れながら、少しずつ道具を揃えていくのがよいでしょう。

最低限必要な持ち物

  • テント一式
  • 焚き火台
  • テーブル
  • チェア
  • 寝袋(シェラフ)
  • ランタン・懐中電灯
  • バーナー・グリル
  • 調理道具
  • 食器類
  • ゴミ袋・洗剤・スポンジ
  • 救急セット
  • 着替え

あると便利なもの

  • マット・枕
  • 充電器・ポータブル電源
  • クーラーボックス
  • アウトドアワゴン

女子向け

  • メイク落とし
  • 基礎化粧品
  • メイク道具
  • 生理用品

子連れ・ファミリー向け

  • おもちゃ
  • 花火

夏のキャンプ向け

  • 帽子
  • 日焼け止め
  • 虫除けグッズ
  • 扇風機

冬のキャンプ向け

  • ストーブ
  • 使い捨てカイロ
  • 防寒グッズ

ここからは、それぞれの持ち物の用途や選び方について、詳しく解説していきます。

最低限必要なキャンプの持ち物

まずは初心者向けに、最低限必要な持ち物を紹介します。

テント
image by everett mcintire on Unsplash

テント一式

テントは、キャンプ時のリビングスペースや寝室の役割を果たします。テント内で快適に過ごすためには、利用人数に合ったサイズのテントを選びましょう。初心者の場合、高品質・低価格な「エントリーモデル」を選ぶのがおすすめです。

また、設営が簡単に行えるテントを選ぶこともポイント。テントには、設営が簡単な「自立式」と設営にコツが必要となる「非自立式」があります。

自立式を選べば初心者でも比較的簡単にテントを設営できるでしょう。自立式のものには「ドームタイプ」や「2ルームテント」などがあるので、好みのテントを探してみてはいかがでしょうか

さらに、設営時に必要な「ペグ」や「ロープ」が付属されているかを確認することも必要です。雨や日差しを遮ぎるためのスペースを確保したい場合は、「タープ」も準備しましょう。

焚き火台

焚き火をするなら、焚き火台も必要です。キャンプ場の多くは環境保護や火事の危険を防ぐ観点から、直火での焚き火を禁止しています。焚き火台を選ぶ際は、使用人数に合ったサイズであるかや持ち運びのしやすさなどを考慮するとよいでしょう。

また、焚き火をする際には、「薪」「着火剤」「グローブ」「火ばさみ」といった道具も必要となります。

【関連記事】焚き火に必要なもの13選!必需品&あると便利な道具、焚き火の際の注意点などをご紹介
【関連記事】【初心者向け】焚き火のやり方をステップで紹介。準備するものや薪の選び方

焚き火に必要な薪を購入するなら、通販サイトの利用がおすすめです。長野県の齋藤木材工業株式会社が運営する「森の中ストア」で扱っている薪は、長野県産のカラマツ100%で作った薪です。人工乾燥を行い含水率10%程度まで乾燥させた薪で容易に着火することが可能で、初心者でも安心してキャンプを楽しめるでしょう。

25cmと35cmの2種類から用途に合わせて薪のサイズを選べます。ぜひこの機会に使用してみてください。

テーブル

居心地のよいキャンプ空間を作るためには、テーブルも必要なアイテムです。テーブルを選ぶ際は、高さや素材、持ち運びのしやすさを考慮して選ぶとよいでしょう。

テーブルの高さは、チェアに座りながら食事を楽しめる「ハイタイプ」とテント内でも使える「ロータイプ」があります。素材は、耐熱性のあるステンレス製や軽量なアルミ製、見た目がおしゃれな木製などがあります。そのほか、「コンパクトに畳めるか」といった点も確認してテーブルを選びましょう。

キャンプテーブル
image by Reuben Kiml on Unsplash

チェア

チェアも食事やくつろぐシーンで使用する、キャンプ道具の必需品です。座り心地はもちろんのこと、収納のしやすさやデザインも考慮し選びましょう。

肘掛けやドリンクホルダーが付いているタイプや、2人掛けできるベンチなどの種類があります。子どもが座るチェアは、座り心地がよく、安定性のあるキッズチェアがおすすめです。また、チェアの高さはテーブルの高さに合わせると、使い勝手がよくなります。

寝袋(シュラフ)

寝袋(シュラフ)は、キャンプでの就寝時に布団代わりとして使用します。気温の低下や地面の凹凸など普段とは違う環境の中で睡眠を取らなければならないキャンプでは、寝袋選びが大切です。

寝袋は、「封筒型」と「マミー型」に大別されます。

封筒型は、長方形で、封筒のような形の寝袋です。布団に近い寝心地で連結できるものもあるため、子どもと添い寝しながら寝れるという特徴があります。

一方、マミー型は、体の形に添った形状の寝袋です。特徴として、体にフィットするため体温を逃しにくく保温性が優れており、コンパクトに収納できることが挙げられます。

また、寝袋はダウンや化学繊維など、中の素材により価格が異なります。形状の違いや価格だけでなく、耐久温度や夏用・冬用など、適応シーズンもチェックして選ぶとよいでしょう。

ランタン・懐中電灯

ランタン
image by Joshua Bartell on Unsplash

キャンプ場の夜には、ランタンや懐中電灯など周囲を照らせるアイテムも必要です。テント周辺を照らす場合はランタン、夜中にトイレに行くためには懐中電灯など、用途別に用意するとよいでしょう。

ランタンの種類には、「ガソリンランタン」「ガスランタン」「灯油ランタン」「LEDランタン」などがあります。初心者の場合、火傷の心配もなく扱いやすい、LEDランタンを選ぶのがおすすめです。

バーナー・グリル

キャンプ飯を調理する場合、バーナーやグリル、コンロなども準備しましょう。バーナーは、お茶を沸かす際など簡単な調理を行いたい場合に便利なアイテムです。

バーナーの種類には、コンパクトで持ち運びに便利な「シングルバーナー」と、同時に2つの調理ができる「ツーバーナー」があります。キャンプに参加する人数や、火力調整のしやすさなどを考慮して選ぶとよいでしょう。

また、バーベキューを楽しみたいときは、グリルやコンロなども必要です。初心者であれば、組み立てやすく、持ち運びやすいタイプを選ぶのがおすすめです。

調理道具

調理道具も、キャンプでの調理に必要なアイテムです。さまざまな調理器具があるため、初心者の場合は必要最低限のアイテムを準備し、作りたい料理に応じて道具を買い足していくとよいでしょう。もちろん家にある調理道具を使ってもよいです。以下で、キャンプに最低限必要な調理道具と料理内容に応じて用意したい調理道具を紹介します。

必須の調理道具
・ナイフや包丁
・まな板
・鍋やクッカー
・トングやおたま など
料理内容に応じて用意したい調理道具
・スキレット
・ダッチオーブン
・ホットサンドメーカー
・ケトル など

食器類

お皿やコップ、箸などの食器類も準備しておきましょう。キャンプで使用する場合、メラミンやプラスチック、シリコンなどの割れにくい素材がおすすめです。日常生活では使わないような、カラフルな食器を用意するのもよいですね。

ゴミ袋・洗剤・スポンジ

ゴミ袋や洗剤、スポンジといった後片付けのためのアイテムも、キャンプに必要な道具です。ゴミ袋は、調理の際に出たゴミなどを捨てるためだけでなく、汚れた服などを持ち帰る際にも使えます。

キャンプによっては、環境保護の観点により、合成洗剤の使用を禁止しているところもあります。その場合は環境に配慮したエコ洗剤を持参するとよいでしょう。

救急セット

キャンプでは、怪我などのアクシデントがつきものです。初めてのキャンプで慌てないためにも、救急セットは必須道具でしょう。必要なものが一式揃っている「救急セット」を用意するか、以下のようなものを準備して持っていくと安心です。服用している薬がある場合は忘れずに一緒に持っていきましょう

絆創膏
消毒液
ガーゼ・包帯
風邪薬
熱冷ましシート
頭痛薬
虫刺され薬 など

着替え

泊まりでのキャンプには、着替えやタオルも必要となります。調理や食事の最中だけでなく、一日中野外で過ごすため、服が汚れやすいです。タオルは、突然雨が降ってきたときや汗をかいたときなどに必要となります。特に子連れでのキャンプの場合は安心してキャンプを楽しめるように、着替えやタオルを多めに持っていくのがおすすめです。

【関連記事】【キャンプ初心者向け】おすすめのキャンプ道具やキャンプ場の選び方を解説

あると便利なキャンプの持ち物

ここからは、キャンプ中快適に過ごすために持っていくと便利な持ち物を紹介します。

マット・枕

就寝時の寝心地をよくするには、マットや枕が役立ちます。マットは、地面からの冷気や凹凸を軽減できるアイテムです。マットには、ウレタンマット・エアマット・銀マットなどの種類があります。種類によってクッション性や収納性能など機能面が異なるため、用途により選ぶのがおすすめです。

また、より快適な睡眠を得るためには枕も用意しましょう。キャンプには、コンパクトに収納できる枕が便利です。

充電器・ポータブル電源

スマホや扇風機などの電気機器を充電するために、充電器やポータブル電源を持っていくのもおすすめです。

スマホは緊急時の連絡手段にも使うため、充電がなくなれば不便でしょう。ポータブル電源があれば、スマホの充電はもちろん、扇風機や電気毛布などを使用する際にも役立ちます。ポータブル電源は、あらかじめどんな機器を使いたいのか想定し、バッテリー容量や定格出力、出力ポートなどを考慮して選びましょう。スマホの充電だけなら、モバイルバッテリーでも代用可能です。

クーラーボックス

クーラーボックスは、食材や飲み物を持ち運ぶのに便利です。食材が傷みやすい夏場は、特に持っていきたいアイテムです。

「ハードタイプ」と「ソフトタイプ」があり、ハードタイプはミニテーブルとして使うこともできます。一方、ソフトタイプは軽量で持ち運びしやすくキャンプだけでなく買い物や釣りなどでも活用できますが、ハードタイプより保冷力が落ちます。クーラーボックスは、素材や保冷力、サイズなどを比較し選ぶのがおすすめです。

アウトドアワゴン

駐車場からテントスペースまで距離がある場合には、ワゴンが役立ちます。ワゴンがあれば、車から一度に沢山の荷物を運べるため便利です。選ぶ際は、ワゴンの引きやすさや組み立て・収納のしやすさなどをチェックして選ぶとよいでしょう。

【女子向け】キャンプにあると便利な持ち物

女子キャンパー向けに、あると便利な持ち物を紹介します。

女子キャンパー
image by  FineGraphics on photo AC

メイク落とし

泊まりのキャンプでは、寝る前に化粧を落としたいもの。普段使っているメイク落としでもよいですが、拭くタイプのメイク落としであれば、手軽にメイクが落とせるため便利です。

基礎化粧品

基礎化粧品も、泊まりのキャンプに持っていきたいアイテムです。普段使っている化粧品をそのまま持っていくのではなく、持ち運びしやすいように小さなボトルに詰め替えて持っていくとよいでしょう。家にある試供品などを持っていくのもおすすめです。

メイク道具

キャンプは外で過ごすシーンが多いため、女性の場合はメイク崩れなども気になるでしょう。泊まりでのキャンプはもちろんのこと、メイク崩れや紫外線対策が気になる場合にもメイク道具は必要です。

こちらも、普段使っているメイク道具をそのまま持っていくのではなく、試供品や小分けボトルなどを活用し、コンパクトに持ち運べるように工夫しましょう。

生理用品

キャンプの日程と、生理がかぶってしまう場合もあります。キャンプ先で予期せず生理になることもあるでしょう。普段使用している生理用品を忘れずに持っていくのが大切です。

【子連れ・ファミリー向け】キャンプにあると便利な持ち物

子連れ・ファミリーでのキャンプでは、子どもが現地で楽しめるようなアイテムをもっていくのがおすすめです。ただし、キャンプ場によっては現地での過ごし方に関係する、禁止事項を定めている場合も多くあります。持っていく持ち物は、行き先のキャンプ場のルールを確認して決めるように注意しましょう。

水鉄砲
image by Kolby Milton on Unsplash

おもちゃ

子連れ・ファミリーでのキャンプは、おもちゃがあるとキャンプをより楽しめます。子どもがまだ小さい場合は、テントの設営時や調理時などに子どもを近づかせたくないという方もいるでしょう。また、状況によっては子どもが退屈してしまうことも考えられます。そのようなときに、おもちゃがあると便利です。

せっかくなら、ボールやフリスビー、シャボン玉など、自然の中で楽しめるおもちゃを持っていくとよいでしょう。また、夏には水鉄砲や虫かご、冬にはソリなど、季節に合わせたアイテムもよいですね。

花火

花火も子どもが楽しめるアイテムです。花火が禁止されているキャンプ場もあるので、事前に確認してから出掛けることをおすすめします。花火をする際は、ルールや火傷などに注意しながら行いましょう。火を消すためのバケツなども用意する必要があります。

【夏用】キャンプにあると便利な持ち物

キャンプでは、季節によってあると便利な持ち物も変わります。まずは、夏用に用意したいアイテムを紹介します。

帽子

夏場のキャンプは、特に日差しが強いです。日影がないキャンプ場もあるので、日焼けや熱中症などのリスクから守るために、帽子を用意しましょう。

特に子どもの場合、大人よりも熱中症になるリスクが高くなります。汗や水に濡れてもすぐに乾きやすいポリエステルなどの素材で、脱げにくい首紐付きタイプがおすすめです。キャンプは外で過ごすことが多いため、夏場だけでなくどの季節においても帽子を持っていくとよいでしょう。

日焼け止め

紫外線から肌を守るために、日焼け止めも持っていきましょう。夏場は特に必需品となりますが、日焼けしたくない方や子どもの場合は、夏場に限らず持っていくのがおすすめです。

紫外線を防ぐ効果は「SPF」や「PA」で表され、SPFは数字が大きいほど、PAは「+」の数が多いほど、効果が高くなります。キャンプのように紫外線の影響を強く受ける場所では、なるべく日焼け防止効果が高い日焼け止めを選ぶとよいでしょう。

虫除けグッズ

自然を楽しめるキャンプでは、多くの虫に遭遇します。キャンプでの虫よけ対策に、虫よけグッズがあると便利です。例えば、肌に直接吹きかけるスプレーや衣服に貼るタイプの虫よけ、蚊取り線香や空間用の虫除けなどがあります。目的に応じて使いやすいものを選びましょう。

扇風機

夏場のキャンプでは、扇風機があると過ごしやすくなります。ハンディタイプや据え置きタイプ、テントやテーブルなどに固定可能なクリップ式タイプがあります。使用シーンに合わせた扇風機があると便利です。

充電する際は、ポータブル電源を必要とするものだけでなく、モバイルバッテリーで充電できるタイプもあります。

【冬用】キャンプにあると便利な持ち物

冬キャンプ
image by Kelly Sikkema on Unsplash

冬場のキャンプは、防寒対策を行うことが大切です。冬のキャンプにあると便利なアイテムを見ていきましょう。

ストーブ

冬のキャンプで暖を取るためには、ストーブなどの暖房器具が役立ちます。冬場はテントの中もかなり寒くなるため、ストーブやファンヒーターがあると便利です。

ストーブは、使用人数やテントの広さに合わせて選ぶのがおすすめ。テントの外では、焚き火を利用して暖を取る方法もあります。

使い捨てカイロ

防寒対策に、使い捨てカイロも役立ちます。貼らないタイプと貼るタイプがあるため、目的に応じて選びましょう。

ただし、貼るタイプは低温やけどの危険があるため、就寝時には使わないようにしましょう。

防寒グッズ

ニット帽や防寒ブーツ、手袋や厚手の靴下といった防寒グッズも必要です。厚着や保温性の高いアイテムを選ぶなど、体を冷やさないように工夫しましょう。そのほか、羽織物やブランケットなどもあると安心です。

キャンプの持ち物リストを活用し、準備万端でキャンプを楽しもう

キャンプを楽しむためには、事前準備が大切です。ここで紹介した持ち物チェックリストを活用すれば、初心者の方でも必要なアイテムがわかりやすいでしょう。

「最低限用意したい持ち物」だけでなく、「女子や子連れ・夏や冬」などシーン別の便利アイテムとその選び方を知っておくのもポイント。準備万端でキャンプを迎えられるとよいですね。