薪にわく虫を防虫・駆除するには?おすすめの虫対策を紹介

薪にわく虫を防虫・駆除するには?おすすめの虫対策を紹介

薪ライフを楽しむ方にとって、悩みの1つが「薪の虫対策」ではないでしょうか。「薪から虫がわいているのを見た」「薪を使おうとしたら、虫に刺された」という方も多いでしょう。今回は、薪に潜む虫の種類や薪に虫がわく原因、薪にわく虫を防虫・駆除するための対策などを紹介します。

薪に潜む虫とは?

薪ライフを楽しむ上で、必ず向き合わなければならないのが、「薪の虫対策」です。「薪から虫がわく」「薪が虫食いになる」「薪を使う際に、虫に刺される」といった害虫被害の経験がある方も多いでしょう。

まずは、薪に潜む虫の種類と、虫に出くわす場面について、紹介します。

虫の種類

薪に潜む虫の種類は、さまざまです。代表的な成虫の種類としては、カミキリムシやカメムシ、サシガメ、クモ、ハチ、アリ、ムカデ、ダンゴムシなどが挙げられます。また、カミキリムシやゴキブリなどの幼虫やヤモリなどの生き物も、薪や薪棚の近くに生息しています。

薪に潜む虫の例

薪の虫

虫と出くわす場面

虫と出くわすのは、「薪割りの際」や「薪の乾燥中」「薪ストーブを使用する際」などが多いでしょう。「薪割りをしようとしたら、幼虫が出てきた」「薪割り中に足が痛いと思ったら、アリが噛みついていた」「薪と薪の隙間に、ハチが巣を作った」「薪をストーブにくべようとしたら、成虫と遭遇した」といった機会が多いと言われています。

なぜ薪に虫がわく?虫が出る原因

薪に虫がわくのは、「薪」が「木」を切ったものであり、「木」が「虫のすみか」だからです。そのため、虫を完全に撲滅することはできません。薪にわく虫が家に害を加えることはあまりないため、「薪には虫がつきもの」と寛大に受け止めることも大切でしょう。

ただし、虫対策をすることにより、虫の発生をある程度減らすことは可能です。薪にわく虫を防虫・駆除する方法については、このあと紹介します。

薪にわく虫を防虫・駆除するための8つの対策

薪ユーザーが特に知りたいのが、薪の虫対策でしょう。薪にわく虫を防虫・駆除するための8つの対策を紹介します。

薪割りする前に、玉切り状態の丸太を雨ざらしする

薪割りでは、玉切り状態の丸太を斧で割りますが、玉切り状態の丸太を雨ざらしすることにより、樹皮の裏に潜む虫対策ができます。

ただし、長時間雨ざらしすると、菌の繁殖につながります。大切な薪にキノコやカビが発生しないよう、様子を見ながら、雨ざらしするとよいでしょう。

薪割りの際、剥がれそうな樹皮を剥がしておく

虫にとって、樹皮と幹の隙間は格好の隠れ家です。薪割りの際、剥がれそうな樹皮は剥がしておき、虫の居場所を作らないようにしましょう。

薪は薪棚に保管する

地面には多くの虫が生息しているため、薪を地面につけたままにしておくことは厳禁です。薪棚を用意し、地面からなるべく離れた場所に薪を保管しましょう。

薪棚

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なるべく隙間を開けずに、薪を積む

ハチは、薪と薪の間のわずかなスペースに、いとも簡単に巣を作ってしまいます。ハチの巣対策を行うには、なるべく隙間を開けずに薪を積むのが効果的です。

春夏は薪の備蓄を減らす

春夏は、虫の活動が活発になり、薪に虫がわきやすい季節です。そのため、春夏は薪の備蓄を減らしましょう。また、薪割りなどの作業も春夏は極力避け、虫が比較的少ない秋冬に集中して行うことをおすすめします。

強制乾燥処理をした薪を購入

虫がどうしても苦手で、極力見たくない場合、自分で薪割りせず、強制乾燥処理された薪を購入することをおすすめします。乾燥工程で高温の熱処理が行われるため、虫の発生リスクはほぼなくなると言われています。

室内に薪を入れる前に、薪同士を叩いて落とす

室内に薪を入れる際にも、対策が必要です。家に虫を持ち込まないよう、屋外で薪同士を一度「コントン」と打ち付けてから、室内に運び入れるようにしましょう。なお、薪を地面に投げつけるという方法も効果的です。

殺虫剤で駆除する

対策を行ってもなお、薪の虫と出くわしてしまった場合には、殺虫剤で駆除しましょう。なお、殺虫剤は成虫には効果があるものの、幼虫には効きません。幼虫を見つけた場合には、遠くの屋外に放すようにするとよいでしょう。

虫と出くわすことへの備え

薪で作業をする際は、虫との遭遇に備えておくことも大切です。虫と出くわすことへの備えを紹介します。

虫除けスプレーや蚊取り線香を使う

体に虫が寄ってこないよう、虫を遠ざける工夫をしましょう。虫除けスプレーや蚊取り線香などを使うと、虫が近づいてくるのをある程度防ぐことができます。

虫除けスプレーを使う人
image by ネモテツ on photoAC

応急処置できるものを持ち歩く

いくら虫除け対策をしても、「ハチに刺され、赤く腫れる」「害虫に噛まれ、血が出る」といった被害を完全に防ぐことは困難です。万が一の事態に備え、ハチの毒液・毒針を吸い出すポイズンリムーバーや、傷口を保護できる絆創膏など、応急処置できるものを持ち歩くようにしましょう。

薪の虫対策には、市販の薪の購入がおすすめ

薪の虫対策には、自分で薪割りするのではなく、虫の心配が少ない乾燥処理された市販の薪を購入するのがおすすめです。薪は、ホームセンターやオンラインショップなどで購入できます。薪は重いため、自宅まで配送してくれるオンラインショップを利用すると楽でしょう。また、オンラインショップには、少量から大容量まで、季節やニーズに合わせて薪の購入量を調節できるというメリットもあります。

薪の購入でおすすめのオンラインショップのひとつが、信州産カラマツ100%の薪を販売するECサイト「森の中ストア」です。

森の中ストアで販売されている薪は、長さが25cmと35cmから選択可能で、さまざまなギアやシーンで便利に利用できます。

森の中ストアの薪の特長

森の中ストアの薪は、次のような特長があります。

●脱脂乾燥を6日間実施して、安定的に含水率10%前後をキープ
●カラマツの外側にある、高密度部分を利用しているため、一般的な針葉樹薪よりも火持ちがよい
●きちんと乾燥させているため、着火が容易で火付けに失敗しにくい
●専用の施設で乾燥させているため、自然乾燥薪と違って保管時に虫が出ない
●建材加工技術を応用しているため、松特有のヤニがつきにくい

また、森の中ストアが取り扱う薪は、建築用の材木の製造過程で、建材として利用できずに通常は廃棄されてしまう部分を使って作られた、環境にも配慮された薪です。森の中ストアの薪を、この機会に是非お試しください。