秋キャンプの魅力や楽しみ方。寒さ対策や持ち物、おすすめのキャンプ場もご紹介
キャンプといえば「夏」のイメージが強いですが、秋はキャンプを楽しむベストシーズンといわれています。気候はもちろん、紅葉や秋の味覚などアウトドアならではの楽しみが満載です。今回は、秋キャンプの魅力や楽しみ方だけでなく、寒さ対策や持ち物、関東周辺のおすすめキャンプ場をご紹介します。
Contents
秋キャンプならではの7つの魅力と楽しみ方
まずは、秋キャンプならではの魅力と楽しみ方を見ていきましょう。
魅力①快適な気候で過ごしやすい
秋は、湿度が低くカラッと晴れている日が多いことから、キャンプにぴったりの季節です。キャンプのピークは夏の暑さが一段落するお盆期間ですが、最近では暑さが長引き、冷房のないテントでは熱中症などの心配もあります。秋であれば、日中の日当たりが心地よく、快適な気候でアウトドアが楽しめるでしょう。
魅力②キャンプ場が混雑しない
秋になるとキャンプ場の混雑が落ち着き、自然の音や風景に浸りながらのびのび過ごせることも魅力の一つ。GWや夏休みのキャンプ場は、他人のテントが目に入ったり、森や湖を散策しても人とすれ違うことが多かったりと、なかなか自然を満喫できないこともあります。
さらに、キャンプ場の秋から冬は「オフシーズン」とされることが多く、最盛期であるシーズンに比べると、低コストでキャンプ場を利用できるケースも。夏場より安く、予約も取りやすくなるため、人気のキャンプスポットへ秋に足を運んでみるのもおすすめです。
魅力③虫が少ないので安心して楽しめる
キャンプの悩みの一つに、蚊やアブ、ブヨといった血を吸う虫の存在が挙げられます。秋になると、虫の活動が落ち着くため、虫さされといったトラブルが少なく、安心して楽しめるでしょう。
虫が苦手な方や子連れで虫を避けたいという方は、秋にキャンプへ行くことで、キャンプの魅力を感じやすくなります。
魅力④焚き火が心地よく感じる
焚き火の魅力に惹かれて、キャンプに挑戦したいと考えている方もいるのではないでしょうか。秋は、焚き火をしても暑くなり過ぎず、寒さを感じたら火に手をかざすと温かい、そんな心地よさを感じられる季節です。
秋になると日没が一気に早まりますが、早めに夕食づくりに取り掛かっておけば、焚き火を囲みながらゆっくり食事やお酒を楽しむなど、贅沢な非日常を堪能できます。
なお、キャンプ場で焚き火を計画する際、薪は通販での事前購入が便利です。当日調達する手間が省けるだけでなく、よく乾燥して扱いやすいというメリットがあります。
長野県の齋藤木材工業株式会社では、「信州産カラマツ薪」の販売を行っています。上質な信州カラマツを活用しており、「高乾燥で着火が簡単」「白煙が出にくい」といった特徴があります。高火力・長時間燃焼の「信州産カラマツ薪」を、この機会にぜひお試しください。
魅力⑤キャンプに適した旬の食材が豊富
さらに秋は、実りの季節でもあるため、キャンプ飯を楽しむのもおすすめです。秋キャンプに適した旬の食材は以下のようなものが挙げられるでしょう。
・さつまいも ・きのこ ・さといも ・サンマ ・秋鮭 ・カツオ ・りんご ・栗 など |
焼き芋やさんまの炭火焼き、秋鮭のホイル焼き、焼りんごなど、焚き火との相性抜群な料理が多いため、手軽に美味しい食事が楽しめるのは嬉しいポイント。キャンプ場周辺で、その土地ならではの秋の食材を調達し、そこでしか味わえない料理に挑戦するのもよいでしょう。
魅力⑥紅葉や星天の美しさに浸れる
秋キャンプならではの楽しみは何といっても、色彩豊かな紅葉の美しさを満喫できることです。キャンプ場の多くは緑豊かな場所にあるため、木々が色づく季節になると、辺り一面を赤や黄色、山吹色など鮮やかなコントラストが楽しめます。
紅葉は地域や標高によって見頃が異なります。秋キャンプで紅葉を楽しみたい時には、例年の見頃の時期をチェックしてから計画を立てましょう。
また、晴れた日の秋キャンプの夜は、空気が澄んでいるため星空の美しさも格別です。日没が早いため、焚き火を囲みながら天体観測を楽しんでみてはいかがでしょうか。
魅力⑦温泉もセットで疲れを癒す
秋の夜は、急に寒さを感じる時期でもあるため、温泉もセットで秋キャンプを計画するのもおすすめです。最近は、温泉が併設されているキャンプ場も多く、キャンプ初心者にとっては温泉があると気軽にキャンプに挑戦できるでしょう。
気候が安定する秋は、湖があればカヤックやSUP、山ではトレッキングや散策など、身体をたっぷり動かしてアクティビティを楽しむ方も増えるでしょう。肌寒さを感じたら、温泉に入り疲れを癒せばリフレッシュができます。
【月別】秋キャンプの寒さ対策!服装のポイントは?
秋は、標高が高い場所では日陰になると肌寒く感じ、夜になると一気に冷え込むため、防寒対策は必須です。9~11月の月別に、キャンプでの服装を考えるときのポイントをご紹介します。
【9月】ウインドブレーカーの準備
9月の日中は、まだ暑いと感じることが多いですが、夕方から夜や朝方は寒くなります。特に標高の高い場所や川沿いのキャンプ場は、冷え込みが急に感じられるため、ウインドブレーカーといった軽量でコンパクトにまとめられるようなアウターがあると便利です。
ウインドブレーカーであれば、耐水性もあるため、小雨や風が吹いた時にも体を守ってくれるでしょう。さらにひざ掛けやブランケットもあると、寒さを感じた時に対応しやすいのでおすすめです。一方で、ナイロンといった化学繊維でできたアウターは、火の粉がかかると穴が空いてしまうこともあるため、火気を扱う際は注意しましょう。
【10月】重ね着で衣服の調節
10月になると、日の当たらない場所は寒さを感じるようになるため、重ね着で衣類調節ができると臨機応変な対応がしやすいです。キャンプは、テントを張ったり焚き火を準備したりと動くことが多いため、重ね着をする時は動きやすさを意識しましょう。基本スタイルは、以下のような服装を参考にしてみるとよいでしょう。
<基本スタイル> ・インナー:保温性が高い下着 ・ミドルウェア:長そでのコットンTシャツや薄手のセーター ・アウター:薄手のダウンやフリース |
男性であれば、厚手なアウトドアベストが1枚あると、実用性を兼ね備えながら保温性も期待でき、作業もしやすいのでおすすめです。
【11月】冬の装備で防寒
11月は地域や標高によっては、夜の最低気温が5℃近くまで下がることもあるため、冬装備を意識した防寒対策が必須です。10月の重ね着スタイルに加えて、厚手のアウターを準備しておきましょう。女性であれば、コンパクトに収納できるインナーダウンが1枚あると便利です。パーカーやアウターの下に着ることで、体感温度がぐっと上がるでしょう。
夕方から夜にかけて急激に冷え込むキャンプ場では、下半身が特に冷えるので、防寒着とあわせてブランケットを用意するのがおすすめです。アウトドア用のブランケットであれば軽量かつ保温性に優れているため、1枚あると便利です。寒さに耐えられない可能性もあるので、ストーブや電気毛布も準備しておくと安心でしょう。
秋キャンプに持って行くと安心!6つの持ち物
秋キャンプは寒さ対策を中心に、夏とは違ったアイテムの準備が必要となります。秋ならではの準備アイテムは以下の6つです。それぞれが必要な理由も確認していきましょう。
①厚手の寝袋 ②防寒用の小物 ③長靴 ④湯たんぽやカイロ ⑤ランタン ⑥ポータブル電源 |
①厚手の寝袋
秋キャンプの夜は冷え込みが予想されるため、夏よりも厚手の寝袋を準備しましょう。薄い寝袋は、地面からの冷えをダイレクトに感じるため、寒さからなかなか寝付けないといったトラブルが発生しやすいので注意が必要です。
厚手の寝袋の準備が難しいときは、グランドシートとインナーマットを組み合わせて床に敷くとよいでしょう。テントは、地面からの冷気を遮断するだけで、室内の暖かさが変わるため、室内環境を工夫しましょう。
②防寒用の小物
服装だけでの寒さ対策が難しい部分は、小物アイテムを活用した防寒がおすすめです。手袋やネックウォーマーがあると、手首や首元の寒さ対策につながり体温低下が防げます。10〜11月頃になると、風が冷たく感じるため、防寒性の高いニット帽なども準備して、頭や耳元を冷気から守りましょう。
③長靴
標高が高いキャンプ場は、秋になると「朝露」が発生しやすく、午前中は芝生や地面が濡れている可能性が高いです。普段使いの靴では濡れてしまうことも考えられるため、長靴やレインシューズがあると便利でしょう。最近は、おしゃれな長靴もあるため、防水性・防寒性を重視して、お気に入りのアイテムを見つけるのもおすすめです。
④湯たんぽやカイロ
10月頃からは、寒さを感じることが増えるため、防寒対策として湯たんぽやカイロを持って行きましょう。特に、カイロは手軽な寒さ対策として役立ちます。「貼るタイプ」と「貼らないタイプ」を両方持っておくと、状況に応じた活用ができるのでおすすめです。
⑤ランタン
秋は日没が早いため、周囲を照らせるようなランタンを準備しておくと食事やテント内を明るくしたいときに役立ちます。ランタンには主に以下の2種類があるため、それぞれの特徴を理解し、用途に応じて使い分けができると便利でしょう。
種類 | 特徴 |
ガスやガソリンを使用するタイプ | ・光が強い ・テント内での長時間の使用は注意が必要 |
LEDタイプ | ・火を使わないため安心 ・光が弱い |
⑥ポータブル電源
秋キャンプを快適に過ごすアイテムとして、ポータブル電源の準備もおすすめです。ポータブル電源とは、携帯用の蓄電池のこと。家庭のコンセントと同じAC100V電源が出力できるため、日常で活用している一般的な家電をキャンプで使用できます。秋キャンプでポータブル電源があると以下のことができるでしょう。
・電気毛布や電気ストーブを使って就寝時に暖かい環境で眠れる ・電気圧力鍋や炊飯器を使用して、料理のレパートリーを増やせる ・プロジェクターを活用してアウトドアシアターを楽しめる ・LEDライトのバッテリーとして対応できる |
ポータブル電源があることで、秋の防寒対策はもちろん、食事やアクティビティなどキャンプの楽しみ方を広げてくれるアイテムとなるため一つあると安心でしょう。
秋キャンプにおすすめなキャンプ場
最後に、秋キャンプにおすすめの人気キャンプ場を5カ所ご紹介します。
【埼玉県】ケニーズ・ファミリー・ビレッジ/オートキャンプ場
埼玉県飯能市にあるケニーズ・ファミリー・ビレッジ/オートキャンプ場は、山と川に囲まれたファミリーを中心に賑わう施設です。季節ならではのイベントも多数開催されており、秋はハロウィン仮装コンテストが体験できます。都心から約1時間の場所にありアクセスもよく、焚き火台やテント、BBQの食材などキャンプに必要なアイテムは全てレンタルが可能なのも嬉しいポイントです。
施設名 | ケニーズ・ファミリー・ビレッジ/オートキャンプ場 |
住所 | 埼玉県飯能市上名栗3196 |
アクセス | 中央自動車道「青梅I.C」または関越自動車道「狭山日高I.C」より車で約40分 西武池袋線飯能駅からバスで40分、連慶橋停留所で下車し徒歩約5分 |
HP | https://www.kfv.co.jp/ |
今日は埼玉のキャンプ場に来ています。
— たけだバーベキュー(キャンプ好き) (@TAKEDA_BBQ) September 29, 2019
ハロウィンがすごい!!
ケニーズファミリービレッジ pic.twitter.com/Z84XgNO7Gf
【長野県】高ソメキャンプ場
長野県松本市にある高ソメキャンプ場は、白樺の林と釣池から雄大な乗鞍岳が眺望できる施設です。秋のおすすめは「息を呑む紅葉の美しさ」と「澄み切った空気で輝きを増す星空」です。標高1,200mの場所にあるため、11月中旬になると営業が終了になる場合があります。寒さ対策と営業期間に注意しながら、高ソメキャンプ場ならではの絶景を堪能してみてはいかがでしょうか。
施設名 | 高ソメキャンプ場 |
住所 | 長野県松本市奈川2212−16 |
アクセス | 長野自動車道「長野道松本I.C」より車で約1時間 |
HP | https://takasome.furusatonagawa.com/ |
運転苦手なのに横浜から片道250km🚙
— はまうさ🐰 (@hamausagi) October 30, 2022
長野県松本市の高ソメキャンプ場で紅葉&ハロウィンキャンプ終了🍁🎃🏕
メチャクチャ良い環境だったので、もう1泊足してのんびりしたかった💦 pic.twitter.com/TGguHnd4P3
【山梨県】白州・尾白の森名水公園べるが
白州・尾白の森名水公園べるがは、キャンプ場だけでなく、レストランや温泉、宿泊棟などがある複合施設です。本格的なキャンプを楽しみたい方から、バンガローや宿泊棟を活用して気軽にアウトドアを体験したい方など、多様なニーズに対応可能。季節に応じた体験イベントのほか、森のアクティビティなども楽しめるため、連泊しても飽きることなく満喫できるでしょう。
施設名 | 白州・尾白の森名水公園べるが |
住所 | 山梨県北杜市白州町白須8056 |
アクセス | 中央自動車道「須玉I.C」から車で約20分 |
HP | https://www.verga.info/ |
今日も元気にユルユルライド
— 須東一久 (@huzak1124) November 16, 2023
北杜市白州町の「尾白の森・名水公園べるが」にやってきた。
紅葉が丁度いい色具合に。
ここは尾白の湯って温泉もあるんだなぁ。#ロードバイク#べるが pic.twitter.com/Y5GmdsAcyb
【群馬県】北軽井沢スウィートグラス
北軽井沢スウィートグラスは、群馬県と長野県にまたがる浅間山の麓にあるキャンプ場です。テントだけでなく、設備が充実するコテージや個性豊かなキャビンなど、多彩な宿泊施設が魅力。子どもから大人まで夢中になれるイベントやアクティビティを年中開催しているため、多彩な体験ができるのも嬉しいポイントです。予約食材のラインナップも豊富なため、好みの料理を選んで手軽にキャンプ飯を楽しんでみるのもよいでしょう。
施設名 | 北軽井沢スウィートグラス |
住所 | 群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1990-579 |
アクセス | 上信越自動車道「碓氷軽井沢I.C」から車で約50分 |
HP | https://sweetgrass.jp/ |
北軽井沢スウィートグラスの秋、映えるとしかいえない!軽井沢という名がつくが峠を超えた北側は全く異なっていた。そして娘はツリーハウスと樹上回廊に大興奮 pic.twitter.com/CZ4wKOmf6d
— Satoshi Kobayashi (@scova0731) November 2, 2020
【千葉県】BUB RESORT Chosei Village
BUB RESORT(バブリゾート) Chosei Villageは、千葉県の長生村にある小学校跡を再利用した宿泊・食事・アクティビティをセットで楽しめるグランピング施設です。春は春祭り、夏は夏祭り、秋はハロウィン、冬はクリスマスと、一年を通じて多彩なアクティビティを提供しており、事前予約や定員、追加料金なしで好みに応じて楽しめます。宿泊施設はベルテント・ドームテント・コテージから選べ、家族はもちろん友達同士や法人といったグループ利用もしやすい施設です。
施設名 | BUB RESORT Chosei Village |
住所 | 千葉県長生郡長生村金田2811 |
アクセス | アクアライン「茂原長南IC」から車で約20分 特急わかしお「上総一ノ宮駅」から送迎あり |
HP | https://bub-resort.com/ |
先月と、今月末から家を不在にするので、家族へ感謝を込めてグランピングへ。直前に思い立ったのですが、幸運にも空いてるところがありました✨ここは子ども向けアクティビティが充実していて、2人とも楽しかったよう。お天気も良く、最高のリフレッシュになりました♪#bubresort pic.twitter.com/FXEkO56L5h
— 松井亜希 AKi Matsui (@aki_soprano) October 2, 2022
寒さ対策を万全にして秋キャンプを楽しもう
今回は、秋キャンプの魅力やおすすめのキャンプ場をご紹介しました。秋は、快適な気候で、大自然の豊かさを堪能できる季節のため、アウトドアデビューにも最適です。一方で、寒さ対策には注意が必要です。今回ご紹介した服装や持ち物をチェックしながら、秋ならではのキャンプを満喫してみてはいかがでしょうか。