SDGsの身近な例。企業や個人が取り組みやすい具体例を紹介

SDGsの身近な例。企業や個人が取り組みやすい具体例を紹介

「SDGs」という言葉を耳にする機会が増えたこともあり、「自分たちもSDGsに取り組んでみたい」「すぐにでも始められそうな、身近な取り組みの例を知りたい」という企業・個人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、SDGsの定義や17の目標、企業・個人が取り組みやすい具体例などを紹介します。

SDGsとは?

SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは、「Sustainable Development Goals」の略称で、直訳すると「持続可能な開発目標」を意味します。2015年9月の国連サミットで採択された国際目標です。2030年までに持続可能なよりよい世界を目指すことを目的としています。

SDGsと夜景
image by Gabriella Clare Marino on Unsplash

SDGsの17の目標

SDGsは、17の「ゴール(目標)」および169の「ターゲット」からなります。SDGsの17の目標を表にまとめました。

SDGsの目標主な内容
目標1:貧困をなくそう●あらゆる場所あらゆる形態の貧困を終わらせる
目標2:飢餓をゼロに●飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養の改善を実現し、持続可能な農業を促進する
目標3:すべての人に健康と福祉を●あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
目標4:質の高い教育をみんなに●すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する
目標5:ジェンダー平等を実現しよう●ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを行う
目標6:安全な水とトイレを世界中に●すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する
目標7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに●すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的なエネルギーへのアクセスを確保する
目標8:働きがいも経済成長も●包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する
目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう●強靭(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る
目標10:人や国の不平等をなくそう●国内及び各国家間の不平等を是正する
目標11:住み続けられるまちづくりを●包摂的で安全かつ強靭(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する
目標12:つくる責任つかう責任●持続可能な消費生産形態を確保する
目標13:気候変動に具体的な対策を●気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる
目標14:海の豊かさを守ろう●持続可能な開発のために、海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
目標15:陸の豊かさも守ろう●陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
目標16:平和と公正をすべての人に●持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する
目標17:パートナーシップで目標を達成しよう●持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

(参考:外務省『持続可能な開発目標(SDGs)と日本の取組』)

日本のSDGs達成状況

持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)と独のベルテルスマン財団が発行した「Sustainable Development Report 2021」をもとに、日本のSDGs達成状況を見ていきましょう。

(参考:Sustainable Development Solutions Network (SDSN) and the Bertelsmann Stiftung『Sustainable Development Report 2021』)

ランキング

日本のSDGs達成度合いは165カ国中「18位」でした。欧州諸国に比べるとSDGs達成度合いは低いものの、アジアでは1位となっています。

目標別の達成状況

日本のSDGs達成状況

(参考:Sustainable Development Solutions Network (SDSN) and the Bertelsmann Stiftung『Sustainable Development Report 2021,Japan』)

目標別に見ると、以下の3つは達成できていると評価されています。

日本が達成できている目標

●目標4:質の高い教育をみんなに
●目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう
●目標16:平和と公正をすべての人に

他の目標については、さまざまな取り組みが進められてはいるものの、SDGsの達成には至っていません。特に主要な課題となっているのは、以下の5つです。

日本が達成できておらず、主要な課題となっている目標

●目標5:ジェンダー平等を実現しよう
●目標13:気候変動に具体的な対策を
●目標14:海の豊かさを守ろう
●目標15:陸の豊かさを守ろう
●目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

SDGsの実現に向けた、企業・個人の身近な例

SDGsの実現に向け、私たちはどのようなことに取り組めばよいのでしょうか。企業・個人にとって身近な取り組みの例を紹介します。

目標1:貧困をなくそう

「目標1:貧困をなくそう」を実現するための取り組みを紹介します。

目標1

企業の取り組み

企業の取り組みとしては、開発途上国の原料・製品を適正な価格で仕入れる「フェアトレード」の実施や、経済的に貧しい国々・人々への「寄付」などが挙げられます。また、海外進出により、現地の住民の「雇用創出」を実現することも、貧困をなくすための取り組みと言えるでしょう。

個人の取り組み

個人の取り組みとしては、経済的に貧しい国々・人々に向けた「募金」への協力、服やおもちゃ、絵本などの「寄付」などがあります。この他、「フェアトレード商品」を購入することも、貧困の解消につながっていくでしょう。

目標2:飢餓をゼロに

「目標2:飢餓をゼロに」を実現するための取り組みを紹介します。

目標2

企業の取り組み

企業の取り組みとしては、「災害時における食料の無償提供」やロボット・AIなどの先端駆使した「スマート農業の促進」などがあります。こうした取り組みの実施が難しい場合には、休憩室のお菓子を最小限にしたり、従業員の出勤予定を考慮して従業員食堂での食事提供数を決めたりといったように、社内における「フードロスの削減」を図るとよいでしょう。

個人の取り組み

個人の取り組みとしてまず挙げられるのが、無駄な買い物を控えたり、賞味期限内に食べ切ったりといったような「フードロスの削減」です。また、無料または低価格で子どもたちに食事を提供する「子ども食堂」への食料提供や寄付金、家で余っている食べ物を持ち寄り貧困層の支援団体などに寄贈する「フードドライブ」への協力も、飢餓の解消に向けた取り組みと言えるでしょう。

目標3:すべての人に健康と福祉を

「目標3:すべての人に健康と福祉を」の実現に向けた取り組みを紹介します。

目標3

企業の取り組み

企業の取り組みとしては、従業員に対する「適正な飲酒量・頻度の啓発」「徒歩や自転車による通勤の推奨」などが挙げられます。また、従業員が働きすぎにより心身に支障をきたすことがないよう、「長時間労働の是正」を進めていくことも大切でしょう。

個人の取り組み

個人の取り組みとしては、「運動習慣や食生活の見直し」があります。「毎日1万歩は歩く」「飲酒や喫煙の頻度・量を減らす」といったように、一人ひとりが健康に気を配り、健康寿命を伸ばしていきましょう

目標4:質の高い教育をみんなに

「目標4:質の高い教育をみんなに」を実現するための取り組みを紹介します。

目標4

企業の取り組み

企業の取り組みとしては、鉛筆やノート、教材といった「学用品の寄付」「教育に関連したイベントの開催」などがあります。教育関連の企業であれば、「学校の建設」「塾の開講」を進めるのもよいでしょう。

個人の取り組み

個人の取り組みとしては、使わなくなった「教科書・参考書の寄付」「教育環境を整えるための募金活動への協力」などが挙げられます。また、教育に関連したイベントに参加し、世界各国の教育環境に理解を深めることも、大切な取り組みと言えるでしょう。

目標5:ジェンダー平等を実現しよう

「目標5:ジェンダー平等を実現しよう」の達成に向けた取り組みを紹介します。

目標5

企業の取り組み

企業の取り組みとして挙げられるのが、「女性の活躍推進」「男性の育休取得推進」です。「女性の活躍推進」については、女性の採用数を増やす、管理職に就く女性の割合を高めるなどの施策を行うとよいでしょう。「男性の育休取得推進」に関しては、男性でも育休が取得できることを従業員に周知する、管理職を対象に男性の育休取得に関する勉強会を開催するといった取り組みが必要になります。

個人の取り組み

個人で取り組む際には、育児・家事を男女関係なく分担することから始めるとよいでしょう。そうすることで、従来からある「男性は仕事」「女性は家庭」という価値観を、男女平等なものにと変えることができます。この他、ジェンダー平等についてSNSで発信するのも効果的な取り組みと言えます。

目標6:安全な水とトイレを世界中に

「目標6:安全な水とトイレを世界中に」を実現するための取り組みを紹介します。

目標6

企業の取り組み

企業の取り組みとしては、「工場での排水削減」が挙げられます。最新の排水処理装置を導入する、水を循環して使用するなどの施策を実施するとよいでしょう。

個人の取り組み

個人の取り組みとしては、「生活排水の削減」があります。キッチンのシンクに油を流さないようにする、洗濯の際に浴槽の水を再利用するなど、すぐにでもできることから取り組んでいくとよいでしょう。

目標7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに

「目標7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに」を実現するための取り組みを紹介します。

目標7

企業の取り組み

企業の取り組みとしては、太陽光や風力、地熱など「再生可能エネルギー」の積極的な利用が挙げられます。再生可能エネルギーをまだ使っていない場合には、社屋の屋上に太陽光パネルを設置することから始めてみましょう。また、「休憩時間中の消灯」や「ノー残業デーの制定」により、電力使用量を削減することも大切です。

個人の取り組み

個人の取り組みとしてまず挙げられるのが、「節電」です。エアコンの設定温度・使用時間を見直す、冷蔵庫の開け閉めの回数を減らす、LED照明や省エネ家電に切り替えるなど、すぐにでもできることから始めるとよいでしょう。持ち家の場合には、太陽光パネルの設置も併せて実施することをおすすめします。

目標8:働きがいも経済成長も

「目標8:働きがいも経済成長も」の実現に向けた取り組みを紹介します。

目標8

企業の取り組み

企業として取り組みたいのが、「従業員一人ひとりにとって働きやすい職場づくり」です。働き方改革の一環として、「時短勤務」や「在宅勤務」「副業・兼業」などを認めることから始めましょう。また、障がい者雇用を進めていくことも大切です。

個人の取り組み

働きがいを感じながら働き続けられるよう、個人としては、「ワークライフバランスの実現」を図っていくことが大切です。ワークライフバランスを実現するため、まずは「定時退社を心がける(残業を極力しない)」「有給を積極的に取得する」といったことから始めましょう。

目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう

「目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう」を実現するための取り組みを紹介します。

目標9

企業の取り組み

企業の取り組みとしては、「インフラ整備」「イノベーションの創出」が挙げられます。ライフラインやインターネット環境、道路などのインフラ整備を進めることで、地域社会全体の発展に貢献できるでしょう。イノベーションの創出を促す方法としては、「副業・兼業の解禁」や「社内を横断する新規プロジェクトの始動」「社内ベンチャー制度の立ち上げ」などがあります。

個人の取り組み

個人の取り組みとしてまず挙げられるのが、「インフラを整備する企業に対する出資」です。まずは、インフラ整備について学ぶことから始めるとよいでしょう。その上で、地域社会全体の発展に寄与する事業を展開している企業を選び、出資することが大切です。

目標10:人や国の不平等をなくそう

「目標10:人や国の不平等をなくそう」を実現するための取り組みを紹介します。

目標10

企業の取り組み

企業の取り組みとしては、「ダイバーシティーの推進」があります。「LGBTフレンドリーな職場づくり」や「障がい者の積極的な雇用」「人権啓発教育の実施」「ハラスメント防止研修の実施」などにより、ダイバーシティーを推進していくとよいでしょう。

個人の取り組み

個人としては、一人ひとりが互いの違いを認め合い、理解し、平等な関係を築いていくことが大切です。具体的には、「誰に対しても、いじめ・差別をしない」「社会的弱者と呼ばれる方たちと交流する」「海外旅行に行き、異なる言語・文化の方たちと交流する」「ボランティア活動に参加する」といったことが挙げられます。

目標11:住み続けられるまちづくりを

「目標11:住み続けられるまちづくりを」の実現に向けた取り組みを紹介します。

目標11

企業の取り組み

企業としては、「都市部への一極集中の解消」「防災意識の啓蒙」に取り組むことが大切です。都市部への一極集中を防ぐため、「地方都市での支社設立」「地方への本社移転」などに取り組むとよいでしょう。防災意識の啓蒙については、「従業員を対象とした防災訓練の実施」が挙げられます。この他、企業によっては、地域循環バスや移動スーパーの運行により、「住み続けられるまちづくり」の実現を促すこともできるでしょう。

個人の取り組み

個人の取り組みとしては、「地方都市への移住」「防災グッズの準備」「地域の防災活動への参加」などが挙げられます。また、近くに身寄りのない高齢者に声がけしたり、移動や買い物を手伝ったりすることも、「住み続けられるまちづくり」の実現に向けた取り組みの一つと言えるでしょう。

目標12:つくる責任つかう責任

「目標12:つくる責任つかう責任」を実現するための取り組みを紹介します。

目標12

企業の取り組み

企業としては、リデュース・リユース・リサイクルを意味する「3R」に取り組むことが大切です。具体的には、製品やパッケージをリユース・リサイクルする、自社製品のリユース・リサイクルを顧客に呼びかける、需要に見合った量の製品を生産する、裏紙を積極的に使用するといったことが挙げられます。

近年では、「3R」から更に一歩踏み込んだ動きとして、廃棄物を出さない経済モデル「サーキュラーエコノミー」の実現を目指す企業も増えています。

関連記事:『サーキュラーエコノミーとは?企業事例や概念図を用いて分かりやすく解説!』

個人の取り組み

「つくる責任つかう責任」を実現するためには、一人ひとりが「3R」に取り組むことが大切です。具体的には、使わなくなった商品をリサイクルショップに持ち込む、フリマサイトを通じて商品を販売・購入する、そもそも必要以上に買いすぎないといったことに取り組むとよいでしょう。

目標13:気候変動に具体的な対策を

「目標13:気候変動に具体的な対策を」の実現に向けた取り組みを紹介します。

目標13

企業の取り組み

企業の取り組みとしては、「オフィスや工場における二酸化炭素排出量の削減」が挙げられます。具体的には、オフィスのエアコンを環境負荷が少ないものに変更する、生産工程を見直すといったことに取り組むとよいでしょう。

個人の取り組み

個人の取り組みとしては、「省エネへの配慮」「環境に配慮した商品の購入」などがあります。省エネの観点では、節電・節水をしたり、マイバッグを持ち歩いたりするとよいでしょう。また、簡易包装や詰替えタイプの商品を選ぶことが、環境への配慮につながります。

目標14:海の豊かさを守ろう

海洋汚染の主な原因は、海洋プラスチックゴミだと言われています。「目標14:海の豊かさを守ろう」を実現するための取り組みを見ていきましょう。

目標14

企業の取り組み

企業としてまず取り組みたいのが、顧客に対してのエコバッグ持参の呼びかけです。また、ノベルティをエコバッグにするのも、一つの方法と言えます。この他、持続可能な漁業で獲られた天然の水産物であることを示す「MSC認証」や、環境に大きな不可をかけず、労働者・地域社会にも配慮した養殖の水産物であることを示す「ASC認証」などの認証マークが付いた水産物を使うことも、海の豊かさを守る取り組みの一つです。従業員食堂がある場合には、認証マークの付いた水産物を使った料理を提供するようにしましょう。

個人の取り組み

個人の取り組みとしては、「エコバッグの利用」「簡易包装や詰替えタイプの商品の購入」「認証マークの付いた水産物の購入」などがあります。エコバッグはもち忘れないよう、普段使うバッグの中に入れておくことを習慣化するとよいでしょう。

目標15:陸の豊かさも守ろう

「目標15:陸の豊かさも守ろう」を実現するための取り組みを紹介します。

目標15

企業の取り組み

企業の取り組みとしては、「森林保護活動の企画・実施」や木を主原料とする「紙」の使用量を極力削減する「ペーパーレス化」などがあります。森林保護活動の一環として、植樹活動や防風林を育てる活動などを行いましょう。ペーパーレス化を実現するためには、情報共有ツールや勤怠管理システムといった各種ツール・システムの導入から始める必要があります。

個人の取り組み

個人の取り組みとしてまず挙げられるのが、「森林保護活動への参加」です。気になる活動を見つけたら、実際に参加してみましょう。また、持続可能な森林を目指し、適切に管理・調達された森で作られたことを示す「FSC認証」が付いた商品を購入することも、「陸の豊かさ」を守るための取り組みと言えます。牛乳パックやトイレットペーパーなど、私たちにとって身近なアイテムにも認証マークが付いていることがあるので、チェックしてみるとよいでしょう。

目標16:平和と公正をすべての人に

「目標16:平和と公正をすべての人に」の実現に向けた取り組みを紹介します。

目標16

企業の取り組み

企業の取り組みとして挙げられるのが、汚職や贈収賄の撲滅に向けた「ガバナンスの強化」です。具体的には、「コンプライアンスの遵守」「リスクマネジメント」「内部監査」などを行うとよいでしょう。

個人の取り組み

「難民支援や子どもの保護活動などを行う団体への寄付」が、個人としてまずできる取り組みです。有名な団体としては、紛争や自然災害、貧困などに苦しむ人々に対する緊急医療援助を行っている「国境なき医師団」があります。少ない金額でも、紛争や自然災害、貧困などに多くの人たちを支援することができるため、積極的に寄付するようにしましょう。

目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

「目標17:パートナーシップで目標を達成しよう」を実現するための取り組みを紹介します。

目標17

企業の取り組み

企業の取り組みとしては、「優秀な従業員の海外派遣」「海外からの技能実習生の受け入れ」などが挙げられます。人の往来やスキル・経験のシェアを促すことにより、従業員同士のパートナーシップがより強固なものとなっていくでしょう。

個人の取り組み

個人の取り組みとしては、「国際協力活動や国際交流イベントへの参加」が挙げられます。青年海外協力隊に参加したり、さまざまな活動・イベントを通じて異なる文化・価値観を持つ人たちと触れ合ったりすることが、パートナーシップを構築する第一歩となるでしょう。

SDGsの実現に向けた学校での取り組み

日本がSDGsの各目標を達成するためには、企業や個人だけでなく、学校でもSDGsに取り組んでいくことが大切です。学校での取り組みとしては、環境学習や防災学習、国際交流などが挙げられます。まずは、「SDGsの歌を聴く」「SDGsに関するゲームをする」「SDGsに関する動画を観る」といった簡単なことから始めるとよいでしょう。SDGsについて、学生たちがある程度理解できるようになったら、ディスカッションやボランティア活動など、学びの幅を広げていくことができます。さまざまな活動を通じて、学生たちのSDGsへの興味・関心を高めていけるとよいでしょう。

学校の教室
image by Ivan Aleksic on Unsplash

企業・個人でSDGsに取り組もう

企業・個人ができる、SDGsの身近な取り組みについて、紹介してきました。これらの取り組みは、全ての企業・個人が、必ずしも全て実施しなければいけないというものではありません。まずは、「明日にでもできること」「お金や時間をあまりかけずにできること」から無理なく1つずつ進め、SDGsの達成につなげていけるとよいでしょう。