冬のソロキャンプの必需品は?あると便利なグッズや事前に確認したいこともご紹介
「冬のソロキャンプにも挑戦してみたいけれど、必要な装備って何?」と悩む方もいるのではないでしょうか。冬ならではのアイテムをしっかり準備してから、ソロキャンプを楽しみたいですよね。今回は、冬のソロキャンプの魅力や必要な装備、アイテムに加えて、あると便利なものをご紹介します。あわせて冬のソロキャンプで注意したいポイントや事前に確認したいことについてもまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
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冬のソロキャンプの魅力
冬のソロキャンプには、冬ならではの魅力があります。冬は夏に比べて空気が澄んでいるため、星空がきれいに見えます。満天に輝く星空を一人でゆっくり眺める贅沢なひと時は、心が癒やされるでしょう。
また、寒さが厳しく感じる冬は、焚き火の暖かさがより一層心地よく感じます。焚き火のパチパチする音を聞いたり、揺らめく炎を見たりすることで非日常感が味わえ、リラックス効果が期待できます。
焚き火で暖をとると同時に、自分好みの温かい料理を満喫できるのも冬のソロキャンプの魅力です。鍋などの汁物は冬の寒さで冷えた体を温めてくれます。
このようにさまざまな魅力がある冬のソロキャンプですが、安全に楽しく過ごすには、寒さ対策などの装備が欠かせません。防寒アイテムや冬のソロキャンプに役立つグッズなどを準備を万全にして出かけましょう。
冬のソロキャンプで必要な装備やアイテム
まずは、冬にソロキャンプを楽しむために必要な装備やアイテムについてご紹介します。
①暖かい服装
冬のソロキャンプは冷たい外気に触れながら過ごすため、体温を逃さない保温性に優れた服装が欠かせません。何枚か重ね着をすることで暖かさを保つことができます。「ベースレイヤー(肌着)」「ミドルレイヤー(中間着)」「アウターレイヤー(上着)」「小物」の一例は以下をご参考にしてください。
ベースレイヤー(肌着) | ・ウール素材 ・ヒートタイプ |
ミドルレイヤー(中間着) | ・フリース ・インナーダウン ・セーター |
アウターレイヤー(上着) | ・ダウンジャケット ・ダウンパンツ |
小物 | ・手袋 ・ニットの帽子 ・フリースのマフラー ・難燃加工のブランケット |
②冬キャンプ用のソロテント
冬キャンプ用のソロテントは、「素材」と「設営のしやすさ」で選ぶのがポイントです。冬用に使われる代表的な素材には、ポリエステルやコットン、ナイロン、テクニカルコットンなどがあります。特に、テクニカルコットンは通気性に優れており、テント内に結露が発生しにくく、さらに燃えにくい特徴もあるためおすすめです。
また、テントの組み立て方はメーカーによってさまざま。冬のキャンプでは、寒い中でテントを設営するため、一人でも短時間で簡単に設営できるタイプにするとよいでしょう。
テントの形は、フライシートの裾が地面まで伸びているスカート付きを選ぶのがおすすめ。スカートによって、地面との隙間から入り込む風や冷気を防ぐことができます。
③冬キャンプでの寝床づくりに必要なグッズ
冬のキャンプは夜間の冷え対策がとても大切です。快適な寝床をつくるため、地面からの冷気を防ぐ「銀マット」や「コット」を用意しておきましょう。コットは高さのあるハイコットにすると地面から離れるため、底冷え対策に最適です。さらに冷気を遮断したい方は、コットの上にインフレーターマットなどのマットを敷くのをおすすめします。マットは、熱を逃がしにくい「R値」の高いものを選ぶとよいでしょう。
シュラフには、「快適使用温度」が記載されているものもあります。目的地の天気や気温に合わせて冬用シュラフを準備しておくのがベストです。全身を包む形になっている「マミー型」は、体とシュラフの間に冷気が入り込む隙間が少なく、温かさを保てるでしょう。封筒のような形の「封筒型」は、布団のように使えるため、足元に湯たんぽを入れることも可能です。どちらの型も頭がすっぽり収まるフードやドローコードがついたものを選ぶと保温力が高まります。
④冬のソロキャンプ用暖房器具
冬のソロキャンプは、暖房器具の準備が欠かせません。AC電源付きのキャンプサイトの場合は、ホットカーペットや電気毛布、こたつがあると快適に過ごせるでしょう。AC電源がないキャンプサイトでは、外で暖をとるための焚き火台や、体をじんわり温めてくれる湯たんぽなどがおすすめ。ストーブも寒いテント内を暖めてくれるとても便利な暖房器具ですが、テントの中は出入り口などを完全に閉めると密閉されやすいため、一酸化炭素中毒に注意が必要です。
ソロキャンプで役立つ冬ならではの必需品
冬のソロキャンプでは、どのようなものが役立つのでしょうか。ここでは、冬ならではの必需品について見ていきましょう。
頑丈なペグ・ハンマー
テント設営に必要なペグやハンマーは、頑丈なものを用意するのがおすすめ。選ぶキャンプ場によっては、気温の低さが原因で地面が凍ってしまうところもあります。そのような状況では、ペグが地面に刺さりにくく、設営がスムーズにいかない場合も考えられます。冬のキャンプでは、スチール製の曲がりにくいペグと強く打ちつけられるハンマーを準備すると安心です。
グランドシート
汚れ防止や防水のためにテントの下に敷くグランドシートは、冬キャンプでは冷気対策としても活躍します。地面からの底冷えをどの程度防げるかで、冬キャンプの快適さが変わります。グランドシートは、冷気を遮断する「断熱性の高さ」と、結露を防げる「防水性の高さ」で選ぶのがポイントです。
一酸化炭素警報機
テント内でストーブなど火気を使うときには、一酸化炭素警報機を設置するようにしましょう。ソロキャンプの場合、自分だけでは一酸化炭素濃度が上がっていることに気づきにくい可能性もあります。
一般的に、空気中の一酸化炭素の濃度が200ppmを超えると2〜3時間程度で軽い頭痛症状が出ることもあるようです。厚生労働省のガイドラインでは、一酸化炭素濃度を50ppm以下に保つことが求められています。そのため、一酸化炭素警報機は、50ppmの濃度から検知できるものを選ぶのがおすすめです。設置する場所や取り扱いについては、付属の説明書を必ず確認しましょう。
冬のソロキャンプであると便利なもの
冬ならではの必需品に加え、冬のソロキャンプであると便利なグッズもご紹介します。
ゴム手袋
水しか出ないキャンプ場を利用する場合は、「ゴム手袋」が活躍します。冬の蛇口から出る水は非常に冷たく、素手で洗い物をするのはつらく感じます。厚手のゴム手袋を使うことで冷たさを感じにくく、洗い物のつらさが緩和されるでしょう。
スコップ
ペグをしっかり打ち込んだあと、抜けなくなってしまったときに役立つのが「スコップ」です。先述したとおり、冬の気温低下によりテントを張る地面は固くなります。固い地面をスコップで掘り起こしてペグを抜けば変形してしまうリスクが防げます。さらに、時期と場所によっては雪が降る可能性もあります。雪かきが必要なときにもスコップがあると便利です。
焚き火台
冬キャンプの醍醐味の一つである焚き火で暖を取る場合は、「焚き火台」を持参しましょう。キャンプ場によっては、直火はNGでも「焚き火台を使用すれば焚き火OK」としているところもあります。空気が澄んでいる中で焚き火を堪能したいときは、小型で炎のシルエットがきれいな焚き火台がおすすめ。幻想的な空間で一人時間を楽しめるでしょう。
長野県にある齋藤木材工業株式会社の販売する「スパイラルピット」は、地面に写るシルエットが美しいと話題です。
焚き火リフレクターまたは焚き火陣幕
「焚き火リフレクター」や「焚き火陣幕」は、焚き火の周りに立てることで、冷たい風を遮断してくれたり、焚き火の熱が反射するのでより暖かさを感じたりすることができます。また、目隠しとしても役立つため、プライベートなスペースを確保したい方にはおすすめです。
着火しやすい薪
冬キャンプで焚き火を楽しみたいときは、着火しやすい薪を事前に準備しておくのをおすすめします。薪は、木の種類や乾燥の加減によって着火のしやすさが異なります。着火しやすい薪を用意しておくことで、テントの設営や焚き火の設置などで冷えた体を早く温めることができます。
齋藤木材工業株式会社では、信州産のカラマツ100%で作った薪を販売しています。ECサイト「森の中ストア」で販売されている薪は、人工乾燥させているため、含水率が15%以下に抑えられています。そのため、焚き火に慣れていない人でも「なかなか火がつかない」といったことが少なく、スムーズに焚き火を楽しむことができるでしょう。この機会にぜひ、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
冬のソロキャンプで注意したいポイント
冬のソロキャンプで注意したいポイントを4つご紹介します。
一酸化炭素中毒
一酸化炭素とは、酸素が不十分な環境で不完全燃焼を起こすと発生する気体です。吸い込むことで頭痛やめまい、吐き気などの一酸化炭素中毒症状が起こります。一酸化炭素中毒にならないためには、燃料を使った暖房器具の使用方法を守ることが大切です。また、「一酸化炭素警報機の設置」や「テント内の換気の徹底」などの対策を行いましょう。
低温やけど
湯たんぽやホットカーペットなど、寒さ対策に欠かせない暖房グッズによる低温やけどにも注意が必要です。低温やけどは、44〜50℃程度の心地よく感じる温度のもので、自覚しにくい特徴があります。就寝時は暖房グッズの電源をオフにしたり、直接肌に触れないようにしたりして工夫しましょう。
低体温症
冬のキャンプは寒さが厳しく、低体温症にならないための対策が重要です。低体温症は、体が冷えることによる震えや意識障害をもたらす可能性があります。冷たい風や寒さに耐えられる服装をしたり、温かい食事や飲み物をこまめに摂るようにしたりして、体を冷やさないように心がけましょう。
テント内の結露
冬はテントの中を暖房などで暖めることによって、外と中の温度差が大きくなり、結露が発生しやすい状態になります。結露がひどいとテント上部から水が垂れてきたり、シュラフが濡れたりする可能性もあります。結露を防ぐためには、吸湿性のあるテント素材にしたり、定期的に換気をしたりすることが大切です。
冬のソロキャンプで事前に確認しておきたいこと
冬のソロキャンプでは、以下のポイントを事前に確認しておきましょう。
管理人がいるか確認をとる
冬キャンプに不慣れな場合は、管理人が常駐しているキャンプ場を選ぶのがおすすめです。トラブルやわからないことがあった際には、管理人が対応してくれることもあります。常駐している時間はキャンプ場によって異なるため、予約の段階でチェックしておきましょう。特にソロの場合は、24時間常駐しているキャンプ場だと安心です。
AC電源が使える場所かチェックする
キャンプサイトは、AC電源がついているかに注目して選ぶのがポイントです。電源が使えると、ホットカーペットや電気毛布などの電気式の暖房アイテムが使えるため、より快適に過ごせます。また、電源ポータブルを持参する必要がなくなるため、荷物を減らせるメリットもあります。ただし、AC電源が使えるサイトはAC電源なしのサイトに比べて利用料金が高くなる傾向があるため、予算も考慮して決めましょう。
お湯が出るか確認する
現地に行く前に、トイレの手洗い場や炊事場で温水が使えるか確認をとりましょう。冬のキャンプ場の水は手がかじかむほど冷たく、炊事や手洗いがつらく感じます。また、油分が多く含まれている調理器具の汚れは、水だけではなかなか落ちないこともあります。温水が出る場所であれば、冷たさに耐える心配がなくなり、快適さが増すでしょう。
入浴施設の位置を把握しておく
キャンプ場内の入浴施設の有無や位置もチェックしておきたいポイントです。寒い時期はシャワーだけで体を温めることは難しいでしょう。ゆっくり浸かれる浴槽や温泉があると、冷えた体を温めることができるほか、キャンプの楽しみ方の幅が広がります。ただし、キャンプサイトから入浴施設までが遠いと、せっかく温まった体が移動の間に冷えてしまう可能性も。キャンプサイトと入浴施設の位置も事前に確認しておくのがよいでしょう。
必需品や注意点を押さえて、冬のソロキャンプを楽しもう
ゆったりと温かい食事をとりながら星空や焚き火を眺めるなど、さまざまな魅力がある冬のソロキャンプ。注意したいポイントや事前に確認しておきたいことをチェックしてから冬キャンプに向かうことが大切です。今回紹介した防寒グッズや便利なアイテムなどを揃え、冬のソロキャンプを快適に楽しめるとよいですね。