キャンプにおすすめの焚き火台15選!焚き火台が必要な理由や選び方もご紹介

キャンプにおすすめの焚き火台15選!焚き火台が必要な理由や選び方もご紹介

焚き火台は、キャンプで焚き火を楽しむ際に必要なアイテムです。焚き火をすることでキャンプの雰囲気がさらに盛り上がり、暖をとったり、調理に使ったりすることもできます。 今回は、大きさや機能別におすすめの焚き火台をご紹介します。あわせて、焚火台の選び方や簡単なDIYの方法もお伝えしますので、参考にしてみてください。

キャンプで焚き火台が必要な理由とは

そもそも、キャンプで焚き火をするときに、なぜ焚き火台が必要なのでしょうか。その理由は、大きく2つあります。

1つ目は、「火災のリスクを減らすため」です。2022年に林野庁が発表したデータによると、原因が明らかになっている山火事のうち、最も多い出火原因は「焚き火」であり、全体の3割を占めています。

2つ目の理由は「キャンプ場の地面を守るため」です。多くのキャンプ場では、地面の上に直接薪を組む「直火」での焚き火が禁止されています。環境保全の観点からも、焚き火台は必要です。

焚き火を楽しんだ後は、火消し壷や炭壷などを用意し、キャンプ場に放置することなく自宅に持ち帰りましょう。キャンプ場によっては指定の炭・灰捨て場があるため、事前に確認しておくことをおすすめします。自然環境を壊さないよう、マナーを守ったうえで焚き火を楽しみましょう。

キャンプで使う焚き火台の選び方

実際にキャンプで使う焚き火台はどのように選べばよいのでしょうか。ここでは、選び方のポイントを5つご紹介します。

①人数・サイズから選ぶ

ソロキャンプか、グループ・ファミリーキャンプかによって、使う焚き火台の大きさは異なります。ソロキャンプは1人で全ての荷物を運ぶため、荷物の軽量化が重要です。一方で、大人数で賑やかに焚き火を楽しむためには、複数で囲みやすいサイズが必要です。

一般的な焚き火台は直径35〜45cm、グループ・ファミリー用は直径45cm以上の大型サイズであれば、焚き火をしながら人数分の食材を同時に調理することもできるでしょう。どのようなキャンプスタイルなのか、どれくらいの人数で使用するのか、使用人数やシーンによってサイズを決めましょう。

②用途から選ぶ

「ゆらめく炎をじっくり眺めたい」「焚き火をしながら料理もしたい」など、どのように使いたいのか、用途によって選ぶのもポイントです。

焚き火台は大きく「浅型」「深型」に分けられます。炎を眺めたい方は、浅型の焚き火台がおすすめ。深型と違い、炎が焚き火台に隠れることなく眺められます。深型の焚き火台は、深さがある分、薪を多く投入でき、大火力の焚き火を楽しみやすいのがメリットです。

また、焚き火台の中には、ロストル(五徳、焼き網)が付属しているタイプもあります。焚き火だけでなくバーベキューや直火調理を楽しみたい方は、セットまたは別売りでロストルが付けられるものを選ぶとよいでしょう。

③扱いやすさで選ぶ

焚き火台の扱いやすさも、大切なポイントの一つ。初心者の方には、本体をパッと広げるだけで設置ができたり、小さく折りたたんで持ち運びがしやすかったりするタイプがおすすめです。

組み立て式の焚き火台は、パーツ一つひとつが分解でき、厚さ5cmほどまでコンパクトになるのが特徴です。店頭などで実際の扱いやすさも確認してみましょう。

④機能から選ぶ

焚き火台を選ぶうえで大切なのが、燃焼効率の良さです。薪や炭も購入費用がかかるため、できるだけ長持ちさせたいですよね。モデルによっては、二次燃焼ができたり、通気口が付いていたりするものもあります。効率的に燃焼させられると、火が起こしやすいだけでなく、燃焼時間も長持ちするのがメリットです。

また、焚き火台で料理をしたい場合は、耐荷重も重要なポイント。目安として、「乗せる調理器具+中身の重さ」に耐えられる必要があります。例えば大型のダッチオーブンは本体だけで10kg以上になるタイプもあるため、それを上回る耐荷重があると、さまざまな料理に対応しやすいでしょう。

⑤デザインから選ぶ

あるだけで全体が華やかに演出できるような、おしゃれなデザインから選ぶのも一つのポイントです。定番モデルもおすすめですが、海外モデルやガレージブランドの焚き火台をチェックするのもよいでしょう。個性的なデザインは、デザイナーや職人のこだわりが強いからこそ。自分好みの焚き火台を使って、贅沢な時間を演出してみてはいかがでしょうか。

【ソロキャンプ向け】おすすめの焚き火台

ここからは、人数や機能などからおすすめの焚き火台をご紹介していきます。まずは、ソロキャンプにおすすめのコンパクトな焚き火台をまとめました。

MONORAL|ワイヤフレーム LITE

ワイヤフレーム LITE(ライト)は、デイパックに入る収納サイズと焚き火を楽しめる火床形状を両立した焚き火台です。特殊耐熱クロスを用いた火床は、コンパクトでも高い燃焼性を実現しているので、一般的なサイズの薪がなくとも、野外で見かける大小の落ち枝を集めるだけで焚き火ができます。折りたたむと片手に収まるサイズになり、重量も1kg未満と軽量・コンパクトなモデルです。

(参考:ワイヤフレーム LITE (焚き火台) | MONORAL

STC|ピコグリル398

スイスにあるSTC社製のピコグリル398は、本体重量が約365gと軽いのが特徴の焚き火台です。折りたたむとA4サイズになり、コンパクトな状態で収納することができます。設営もシンプルで、フレームを広げて、火床となるプレートを開いて切り込みがある部分を引っ掛けるだけで完了です。付属のスピットを使えば、湯沸かしなどもできます。

(参考:ピコグリル398|ピコグリル正規販売店

TOKYO CRAFTS|マクライト

TOKYO CRAFTSのマクライトは、グループでも、ソロでも使えるサイズ感の焚き火台です。本体の重量は794gで、バックパックに入るほどスリムに収まります。五徳の位置は2段階で調節可能。遠火で調理したいときや暖をとりながら調理したいときはスタンドに、熾火や炭でじっくり調理したいときは側面のパネルに設置できます。30〜40cmの市販の薪も組める大きな火床で、ダイナミックな炎を楽しむことができます。

(参考:焚き火台マクライト| TOKYO CRAFTS

【グループ・ファミリーキャンプ向け】おすすめの焚き火台

次に、3人以上のグループやファミリーで使うのに適した焚き火台をご紹介します。

snow peak|焚火台

S・M・Lサイズを展開しているスノーピーク 焚火台は、人数やスタイルに合わせて選ぶことができ、Lサイズは3~4人での利用を推奨しているため、グループ利用に適しています。逆三角錐の形状は燃焼を促進する仕組みで、サイドの空気穴から酸素を取り入れることで長く燃える構造になっています。オプションのブリッジを使えばネットやプレートをセットすれば、焚き火のみならず料理も楽しめます。パッと開くだけで設置が完了する扱いやすさも嬉しいポイントです。

(参考:焚火台 L(3-4人用|snow peak

Coleman|ファイアーディスク

Colemanのファイアーディスクは、シンプルで美しいオーバルデザインが特徴の焚き火台です。2023年に焚き火スペースがさらにUPした「ファイアーディスクマックス」が発売し、「ファイアーディスク」と「ファイアーディスクソロ」の3サイズ展開となっています。ケースから出して脚を広げるだけの3秒セットアップなので初心者でも安心。横から炭を入れやすい形状の焼き網付きなので、BBQも楽しめます。

(参考:ファイアーディスク|Coleman

Hilander|六花

Hilander(ハイランダー)の六花(りっか)は、その名の通り六角形の焚き火台です。最大の特徴は収納時のコンパクトさで、折りたたむと24×35cmになります。その一方で、組み立てると一般的な薪がすっぽりと入る大判サイズになり、ソロからファミリーまで幅広く使えるのが嬉しいポイント。解体すると板状になるため、一般的な焚き火台と比べ簡単に洗うことができます。また、収納袋付きなので汚れた状態でも持ち帰れます。

(参考:焚き火台 六花|Hilander

【ロストル付き】キャンプにおすすめの焚き火台

ここでは、焚き火調理がしやすいロストル(五徳)付きの焚き火台をまとめました。

CAPTAIN STAG|ヘキサ ステンレス ファイヤグリル

CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)のヘキサ ステンレス ファイヤグリルは、1台で焚き火とバーベキューが楽しめる焚き火台です。標準装備でバーベキュー用の焼き網も付いてきます。組み立てはスタンドと本体をセットするだけで簡単。持ち運びや収納時に便利なバッグも付いています。ダッチオーブンを使った調理もOK。サイズは10インチ(直径25cm)がベストです。

(参考:ヘキサ ステンレス ファイアグリル|キャプテンスタッグ

Belmont|焚き火台 TABI

Belmont(ベルモント)の焚き火台 TABIは、チタニウム製で丈夫な作りでありながら、全体の重量は423gと軽量設計の焚き火台です。付属の網はズレ防止の加工を施してあり、クッカーをかけても安定します。燃焼効率が良く、さらに焼き網付きで、料理もしやすいのが嬉しいポイント。ソロキャンプはもちろん、グループキャンプまで幅広いシーンで活躍します。

(参考: 焚き火台 TABI |ベルモント

LOGOS|ピラミッドTAKIBI

LOGOS(ロゴス)のピラミッドTAKIBIという焚き火台です。ピラミッドのように下側が広がったデザインのスタンドで、安定して設置できるのが特徴。サイズはM・L・XLと展開しており、人数によって大きさが選べます。ロストル(五徳)と串焼きプレートが標準でセットになっているので、幅広い調理に対応可能。他に網や火バサミなどさまざまなアイテムとのセットも販売されているため、ニーズに合わせて選べます。

(参考:LOGOS the ピラミッドTAKIBI L|LOGOS

【二次燃焼タイプ】キャンプにおすすめの焚き火台

二次燃焼とは、薪を燃やして発生した煙に高温の空気を送り込んでさらに燃焼させることをいいます。煙の発生が少なく、燃焼効率が良い特徴があります。ここでは、二次燃焼機能のある焚き火台をご紹介します。

DOD|めちゃもえファイヤー

DODのめちゃもえファイヤーは、特殊構造により燃焼効率が高く、二次燃焼の炎がきれいに見える焚き火台です。少しの薪でダイナミックな炎を楽しむことができます。40cmの薪がぴったり入る設計なので、長めの薪を入れられるのもメリット。燃焼部と灰受けの間には遮熱板を内蔵し、灰受けや底面に直接熱が伝わりにくく、扱いやすい構造になっています。

(参考:めちゃもえファイヤー|DOD

mont-bell|フォールディング ファイヤーピット

mont-bell(モンベル)のフォールディング ファイヤーピットは、二次燃焼ができる焚き火台です。サイズは横40cm、高さ30cm、奥行22cmと大きめなので、3~4人のグループにもおすすめです。薪もたくさん入れられるため、焚き火を存分に楽しめます。付属の焼き網を使えばバーベキューもでき、さらに別売のクッカースタンドを使うとダッチオーブンも使用可能なので、マルチな活躍が期待できます。

(参考:フォールディング ファイヤーピット|モンベル

solo stove|キャンプファイヤー

アメリカのメーカー・solo stoveの販売するキャンプファイヤーは、二次燃焼機能のある焚き火台です。円柱状の形が特徴的で、継ぎ目のないシンプルなデザインが特徴的。同社のラインナップの中では標準的な大きさのモデルですが、大型の薪でも縦に入れることができます。上部にはフライパンなどの調理器具を置くことができるので、焚き火をしながら調理も楽しめます。

(参考:キャンプファイヤー|ソロストーブ

【おしゃれなデザイン】キャンプにおすすめの焚き火台

焚き火台のデザインにこだわりたい人には、見た目にもおしゃれな焚き火台。ここでは、デザイン性の高い焚き火台をご紹介します。

FUTURE FOX|ナバホ柄 焚き火台

FUTURE FOXのナバホ柄焚き火台は、名前の通り焚き火台側面の全面にナバホ柄を透し彫りした焚き火台です。焚き火台の直径は45cm、深さは19.5cmと大きいサイズなので太い薪もくべることができます。また、オリジナルの五徳が付属しており、ケトルやスキレット、ダッチオーブンなどの調理器具をのせられるので、焚き火だけでなくさまざまな調理ができるのも魅力的なポイントです。

(参考:ナバホ柄 焚き火台|FUTURE FOX

MOOSE ROOM WORKS|FIRE STAND~灯篭~

MOOSE ROOM WORKSの販売するFIRE STAND~灯篭~は、その名の通り日本の灯篭をイメージしたデザインがおしゃれな焚き火台です。サイドに五角形の穴が空いており、そこからも明かりが見えるデザインで、炎が美しく燃える様子を楽しむことができます。五徳が付属しているので調理も可能。おしゃれなデザインと機能性を両立した焚き火台がほしい人におすすめです。

(参考:FIRE STAND 灯篭 | MOOSE ROOM WORKS

齋藤木材工業株式会社|スパイラルピット

長野県・長和町に本社がある齋藤木材工業株式会社が販売するスパイラルピットは、職人が一つひとつ手作業で作ったこだわりの焚き火台です。S・M・Lの3サイズを展開しており、ソロキャンプからグループキャンプまで幅広く焚き火を楽しめるサイズ。薪は上から投入するスタイルで、簡単に大きな薪をくべられます。オブジェのようなシルエットが炎に照らされ、幻想的な演出をしてくれます。

(参考:スパイラルピット|齋藤木材工業株式会社

齋藤木材工業株式会社では、長野県産のカラマツ100%で作った薪も扱っています。森の中ストアの薪は、人工乾燥させているため虫が湧きづらく、含水率を15%以下に抑えています。そのため、焚き火にありがちな「なかなか火がつかない」といったことが少なく、スムーズに焚き火を楽しめるでしょう。

森の中ストアでは、シーンに合わせて25cmと35cmの2種類から薪のサイズを選択可能です。この機会にぜひ、スパイラルピットと併せて活用してみてはいかがでしょうか。

焚き火台を自作するのもアリ!DIYにチャレンジ

アウトドアを楽しむ人の中には、ホームセンターや100均で売っているアイテムを組み合わせて焚き火台をDIYする人もいるようです。自作できる焚き火台の例として、以下のようなアイテムを使ったものが挙げられます。

  • ペグとメッシュネット、針金を使って作る焚き火台
  • キャンプ用折り畳みイス、ステンレストレー、クリップを使って作る焚き火台
  • 使わなくなったタイヤホイールとレンガを使って作る焚き火台

DIYにチャレンジしたい人は、詳しい作り方を調べてみてはいかがでしょうか。自分だけのオリジナルの焚き火台は、より愛着を持てるかもしれません。

焚き火台とあわせて用意したい持ち物

焚き火をする際には、焚き火台とあわせて以下のアイテムも準備しましょう。

  • 薪または炭
  • 着火剤
  • バーナーまたはガストーチ
  • 耐火グローブ
  • 火ばさみ
  • 火消し壺
  • 焚き火シート

焚き火を楽しむためには、焚き火台とあわせて安全に始末できる道具まで揃えるのが大切なポイント。初心者でもスムーズに火の管理ができるよう、準備をしておきましょう。

焚き火に必要なものを詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

お気に入りの焚き火台を準備してキャンプを楽しもう

一言に焚き火台といっても、サイズやデザイン、調理のしやすさなど特徴はさまざま。アウトドアショップなどにある数多くの焚火台の中から、希望のスタイルにあったものを探してみましょう。今回ご紹介した商品や選び方を参考に、お気に入りの焚き火台を見つけてキャンプを楽しめるとよいですね。