二次燃焼構造のおすすめ焚き火台9選。仕組みやメリット・デメリットとは?

二次燃焼構造のおすすめ焚き火台9選。仕組みやメリット・デメリットとは?

薪の燃焼効率を高めることができる「二次燃焼」。二次燃焼が可能な焚き火台があれば、一般的な焚き火台とはまた違った火の様子を楽しむことができます。焚き火愛好家の中には、二次燃焼式の焚き火台をお探しの方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、二次燃焼を得意とするおすすめの焚き火台を、サイズ別にご紹介します。二次燃焼の仕組みや焚き火台の構造も解説しているので、購入時の参考として、お役立てください。

まずは二次燃焼の仕組みを理解しよう

二次燃焼が得意な焚き火台は、一般的な焚き火台とどのような違いがあるのでしょうか。まずは、二次燃焼の仕組みや二次燃焼式の焚き火台の構造を確認しましょう。

二次燃焼とは

二次燃焼を理解するには、モノが燃える仕組みを知っておくのが早いでしょう。実は、焚き火時に燃えているのは、薪そのものではなく薪から出る“可燃性ガス”です。モノは有機物であれ無機物であれ、熱されることで可燃性ガスを排出します。排出された可燃性ガスに引火することで、モノが燃えているように見えるという仕組みです。

薪の場合は260℃以上500℃までが可燃性ガスを出すと言われており、焚き付けなどでこの温度に薪を熱することで、可燃性ガスが排出されます。そして、500℃を超えると薪は炭化していきます。

一般的な焚き火台では、高温で熱した薪から発生した可燃性ガスに引火することで薪が燃える、「一次燃焼」が起こります。この時、一部燃え切らない「未燃焼ガス」等が発生し、煙になります。「二次燃焼」とは、一次燃焼時に発生した未燃焼ガスに、焚き火台で温められた高温の空気を送り、再度燃やすことを言います。

二次燃焼する焚き火台は普通の焚き火台とどう違う?

一般的な焚き火台には層構造はありませんが、二次燃焼に対応した焚き火台は、壁が2層構造になっています。これが一般的な焚き火台との構造の違いであり、二次燃焼の秘密です。

二次燃焼焚き火台の構造

図のように焚き火台の壁が2層になっていることで、下から取り込んだ空気が壁の間を通る際に一次燃焼の熱で温められ、上部から可燃性ガスに吹き付けられて、二次燃焼を引き起す仕組みです。

二次燃焼できる焚き火台を使うメリット・デメリット

二次燃焼式の焚き火台の利用には、メリットとデメリットがあります。そのため、購入時には双方を踏まえておくと納得いく買い物ができるでしょう。

二次燃焼のメリット

まずは二次燃焼の3つのメリットをみていきましょう。

<メリット1>煙や臭いが少ない

二次燃焼の一番のメリットは、煙が少ないこと。これは、一次燃焼で発生した煙の素である「未燃焼ガス」を、二次燃焼で燃やしてしまうため。至近距離で焚き火を囲んでも、煙くないのが嬉しいポイントです。煙のニオイが苦手な方でも焚き火を楽しめるでしょう。

<メリット2>短時間で火起こしができる

難しいイメージが先行する二次燃焼の焚き火台ですが、実は一般的な焚き火台よりも燃焼効率に優れているため、短時間で効率的に火起こしができるというメリットもあります。火起こしは慣れないと意外と難しいもの。スムーズに火を起こせるのは大きなアドバンテージでしょう。

<メリット3>灰が少なく、片付けが楽

二次燃焼の焚き火台では、高火力で薪を燃やし切るため、燃えカスや灰が少ないというメリットもあります。完全に燃焼した薪はサラサラの灰になるため、使用後の焚き火台のお手入れも簡単です。

二次燃焼のデメリット

メリットの多い二次燃焼の焚き火台ですが、購入を検討するにはデメリットも踏まえておきましょう。

<デメリット1>薪の消費が早まる

二次燃焼の焚き火台では、燃焼効率の高さゆえ、薪が燃える速度も早まります。そのため、一般的な焚き火台よりも多くの薪が必要になるでしょう。同時に、よく燃える性質から火力の調節が難しいという面もあります。

<デメリット2>焚き火台が重い

二次燃焼式の焚き火台は、一般的な焚き火台と比べると重く、嵩張りがちです。これは、焚き火台の2層構造に由来しています。ただし、二次燃焼の焚き火台の流行とともに、折りたたみが可能など、コンパクトに収納できる二次燃焼式の焚き火台も登場しています。

メリットとデメリットを踏まえて、二次燃焼可能な焚き火台の購入を検討するとよいでしょう。

二次燃焼構造の焚き火台おすすめ9選

ここからは、二次燃焼構造を持つおすすめ焚き火台を、ご紹介します。

ミドルサイズ(ファミリー向け)

まずは、ファミリーキャンプなど、3~5人程度でのキャンプでおすすめの、二次燃焼式の焚き火台をご紹介します。ミドルサイズは選択の幅も広いため、王道サイズの焚き火台とも言えるでしょう。

Solo Stove |RANGER KIT (ソロストーブ レンジャー キット)

solo stove社の「FIRE PIT」シリーズのひとつである、レンジャーキット。二次燃焼ストーブの代名詞とも言えるストーブで、目にしたことのある方も多いでしょう。

FIRE PITシリーズの中では、最小の直径約38cmで、日本のキャンプシーンやキャンプ場にマッチした大きさです。折りたたみなどができないため、嵩張るのがデメリットですが、二次燃焼ならではの美しい炎を満喫できます。

(参考:ソロストーブ

DOD|MECHA MOE FIRE(めちゃもえファイヤー)

キャンパーに人気のブランド、DODから発売されている「MECHA MOE FIRE」シリーズは、長方形の無駄のないフォルムが人気の二次燃焼構造ストーブです。40cmまでの薪が収まるよう設計されており、スチールテーブルと収納バッグが付属されています。

(参考:めちゃもえファイヤー Q3-626-SL

スノーピーク| フローガ

多くのキャンパーが愛用するスノーピークが展開するのは、同社の「焚き火台L」に設置して二次燃焼を楽しめるアタッチメント、「フローガ」です。「フローガ」はギリシャ語で「炎」を意味する言葉。「焚き火特有の煙や臭いを苦手とする方にも、焚き火を楽しんでほしい」という思いが込められているそうです。

フローガは、2つの部品に分割して折りたたむことで、コンパクトに収納可能です。嵩張るという二次燃焼構造の焚き火台のデメリットを解消した一品でもあります。

(参考:スノーピーク(Snow Peak)

DCM|ヘキサファイヤピット

ヘキサファイヤピットは、ホーマック、ケーヨーデイツーをはじめとして、全国にホームセンターを構えるDCMグループから発売されている、二次燃焼式の焚き火台です。約2.3kgと一般的な焚き火台に比べると重みがありますが、組み立て式であるため、使わないときはバラして専用のバッグにコンパクトに収納可能です。高機能ながら、税込み価格7,128円(2022年8月19日現在)という、コストパフォーマンスの高さや、大手アウトドアメーカーの焚き火台に引けを取らないデザインなどから、人気を呼んでいます。

(参考:あなたのアウトドアを見つけに。2022アウトドア特集

コンパクトサイズ(ソロ~デュオ向け)

続いて、近年人気が高まるソロキャンプや、カップルなど2人で楽しむデュオキャンプにおすすめしたい、コンパクトサイズの二次燃焼焚き火台を見てみましょう。

Solo Stove |Camp fire(ソロストーブ キャンプファイヤー)

キャンプファイヤーは、ソロストーブが展開する「CAMP STOVES」シリーズのひとつ。同シリーズの中では、最も大きいサイズの二次燃焼焚き火台です。前述したソロストーブレンジャーキットに比べると一回りコンパクトサイズで、重さは998gと携帯性にも優れています。小さいながら、燃焼効率の高さや優れた機能美が特長の一品です。

(参考:ソロストーブ

DOD|PETIT-MOE FIRE(ぷちもえファイヤー)

DODのぷちもえファイヤーは、国語辞書サイズのコンパクトさが特長の二次燃焼式の焚き火台です。バックパックやバイクで持ち出すことができ、拾った薪でも二次燃焼を楽しむことができるため、ツーリングキャンパーにもおすすめ。これ一台で、焚き火だけでなく直火調理を楽しむことも可能です。

(参考:ぷちもえファイヤー Q1-760-SL

Wolf & Grizzly(ウルフアンドグリズリー)|ファイヤーセーフ

ファイヤーセーフは、幅28.6cm、高さ5cmのコンパクトな二次燃焼式焚き火台です。二次燃焼式の焚き火台の中では、珍しい正方形に近い形がユニークで、使用時はスタンドを広げ、上に天板を載せるだけでセット完了と、簡単に設置できる点も魅力のひとつ。たためばフラットになるため、荷物を増やしたくないソロキャンパーにおすすめの一品です。

(参考:Wolf&Grizzly | A&F COUNTRY

ビッグサイズ(グループ向け)

二次燃焼式の焚き火台の中では比較的少数派の、ビッグサイズの二次燃焼式焚き火台をご紹介します。

FEUERHAND(フュアーハンド)| タイロピット

タイロピットは、直径57cm、重さ11.2kgと常設を基本として作られた二次燃焼式の焚き火台。円筒型の二重構造で、二次燃焼式の焚き火台特有の、火台下部・上部の穴のデザインも特徴的です。豪快な炎を楽しみたい方におすすめです。

(参考:タイロピット フュアハンド(FEUERHAND) 

FEUERHAND(フュアーハンド)|パイロン

パイロンは、タイロピットと同様、ランタンでもお馴染みのフェアハンドが展開する二次燃焼式の焚き火台。高さ74cmという存在感のある、円筒型が特長です。重さはタイロピットよりもやや軽く、10.5kgとなっています。縦長の筒型形状で煙突効果が期待できるため、燃焼効率が非常に高い作りです。ダイナミックな焚き火を楽しみたい方向けの焚き火台と言えるでしょう。

(参考:パイロン フュアハンド(FEUERHAND)

二次燃焼式の焚き火台はペール缶などで自作できる?

二次燃焼式の焚き火台は、ペール缶やオイルポットなど、それぞれサイズが異なる2つの筒状のステンレス製品を使って、DIYすることもできるとされています。小さなサイズであれば、100均の貯金箱などでも代用可能です。

用意するもの

用意するのは以下の2点です。

●サイズが異なる2つの缶(ステンレス製)
●金属加工ができるドリル

作り方

続いて、作り方をご紹介します。

(1)外側になる缶の底面に、空気穴を開ける(等間隔で)
(2)内側になる缶の底面に、空気穴を開ける(なるべく多め)
(3)内側になる缶の側面の、下部・上部にそれぞれ空気穴を開ける(8~10個ほど)
(4)外側になる缶の中に、内側になる缶をセットしたら完成

燃焼させながら、穴の大きさや数を調整するとよいでしょう。唯一無二の焚き火台を楽しんでみてください。

二次燃焼式の焚き火台に最適な薪や燃料は?

高い燃焼効率を持つ二次燃焼式の焚き火台は、燃料に何を選ぶのがよいのでしょうか。一般的に二次燃焼式の焚き火台は、その場で拾った枝など、湿気の残った燃料を使っても火が付きやすく高い燃焼効率を維持できると言われています。また、ストーブ用のペレットを燃料として使うこともできるようです。

二次燃焼式の焚き火台を利用するとき、注意が必要なのは、燃料となる薪のサイズです。

二次燃焼式の焚き火台では、薪のサイズが焚き火台からはみ出してしまうとその部分は二次燃焼が行えず、煙として排出されてしまうためです。

そのため、焚き火台中に収まるサイズの薪を選択するのが上手に二次燃焼式の焚き火台を利用するコツと言えるでしょう。

森の中ストア」は、長野県産のカラマツを使った環境に優しい薪の通販サイトです。さまざまな用途に対応できるよう、35cmと25cmの2種類の長さの薪を用意しており、それぞれ一箱(約9kg)から購入することができます。

森の中ストアの薪は、高品質な建築用集成材の技術で培われた脱脂乾燥技術により、松特有のヤニを抑えています。含水率を安定的に15%ほどにキープしているため、火付けも簡単。また、保管時も虫がわきづらいという点も特長です。薪の調達には、森の中ストアをご活用ください。

【関連記事】キャンプで焚き火や薪ストーブを楽しむには?薪の種類と選び方や焚き付けのコツなど

二次燃焼構造の焚き火台は、少ない煙と綺麗な炎が魅力!

層構造を上手に使って、高い燃焼効率を実現できる二次燃焼式の焚き火台は、焚き火の楽しさをより一層高めてくれるツールと言えるでしょう。焚き火時の煙やニオイを気にすることなく楽しめる点や、誰でも簡単に焚き付けができる点など、さまざまなメリットがあります。各メーカーやブランドから、サイズや形などもさまざまな二次燃焼式の焚き火台が展開されているため、それぞれの特長を踏まえながら、お気に入りの一品を選んでみてはいかがでしょうか。

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