【初心者向け】ソロキャンプデビュー完全ガイド!必要なものとスタイル別の楽しみ方
「ソロキャンプをしてみたいけれど、何の準備が必要なのかわからない」という初心者の方もいるのではないでしょうか。事前に準備を万端にして、ソロキャンプを快適に過ごしたいですよね。今回は、初心者向けにソロキャンプで必要なものやスタイル別の楽しみ方、注意点についてまとめましたので、参考にしてください。
Contents
ソロキャンプの魅力
ソロキャンプは、自由気ままに過ごせることが最大の魅力です。複数人で行くグループキャンプやファミリーキャンプは、一緒に行く人に合わせて予定や内容を決める必要があります。一方で、ソロキャンプは好きなタイミングで予定を立てたり、行きたいと思ったキャンプ場を自由に決めたりすることが可能です。自然の中で川のせせらぎや木の葉が風で揺れる音を楽しみながら読書をしたり、焚き火を眺めながらコーヒーを飲んだりと、自分が好きな時間を過ごせます。
ソロキャンプに行く前に、どのような時間を過ごしたいかイメージしておくと、楽しみな気持ちがより高まるかもしれませんね。
ソロキャンプで揃えるもの
ソロキャンプをするにはどのような荷物が必要になるのでしょうか。ここでは、ソロキャンプに行く前に揃えたい「必要最低限の持ち物」と「あると便利な持ち物」をそれぞれご紹介します。
必要最低限の持ち物
まずは、ソロキャンプに最低限必要な持ち物をまとめました。準備の参考にしてみてください。
テント
ソロキャンプ用のテントは、1〜2人用を用意するのが一般的です。初心者の場合、高品質で低価格なエントリーモデルを選ぶとよいでしょう。
テントの設営方法はメーカーによってさまざまですが、「自立式」を選べば比較的簡単に設営ができるのでおすすめです。自立式には「ドームタイプ」や「2ルームテント」といった形があります。設営したときの形や大きさ、自分で扱うことをイメージしながら、好みのテントを見つけましょう。
シュラフ(寝袋)
シュラフ(寝袋)は、就寝時に布団代わりとして使用するものです。キャンプ場は気温変化が大きかったり地面の凸凹があったりします。快適な睡眠を確保するために、シュラフ選びは重要です。
形状は、大きく「マミー型」と「封筒型」に分かれます。「マミー型」は、全身を包むような形になっているのが特徴です。体温を逃がしにくく保温性に優れています。一方、「封筒型」は、名前の通り長方形で封筒のような形です。布団に近い寝心地があります。
シュラフ(寝袋)の種類は、夏用・冬用・3シーズン対応型があるので、ソロキャンプに行く季節に応じて選びましょう。
マット
マットは、地面の凸凹や底冷えを解消してくれるアイテムで、シュラフ(寝袋)の下に敷くことで寝心地がよくなります。種類は、ウレタンやインフレーター(インフレータブル)、エアーなど豊富です。それぞれの特徴は以下の通りです。
種類 | 特徴 |
ウレタン | 耐久性が高く、軽量・広げるだけで使用できる・収納サイズは大きめ |
インフレーター(インフレータブル) | マットについているバルブを開くことで空気が自動的に入り膨張・収納サイズは大きめ・高価 |
エアー | 空気を入れて膨らませる・コンパクトに収納ができる・耐久性は低い |
それぞれに違った特徴がありますので、ご自身に合ったマットを検討しましょう。
ランタンまたはヘッドライト
電灯が少ないキャンプ場では、置いたり吊るしたりして使用するランタンは必須アイテムです。ランタンには「ガスランタン」「LEDランタン」「ガソリンランタン」といった種類があります。初心者は扱いやすいLEDランタンを用意するのがおすすめです。
場内を歩くときには、頭に装着するタイプのヘッドライトを付けると手が空くので便利です。キャンプ場が広い場合、トイレや炊事場などの共用部分までが遠いこともあるでしょう。夜間に何かを持ちながら歩く際、周囲を安全に照らすことができるため便利です。また、暗くなってからテントの設営や調理などをしたいときに、手元を照らすのにも役立ちます。
テーブルとチェア
凸凹の地面にコップを置くと倒れやすいため、利便性を考慮したテーブルの使用が便利です。テーブルは、チェアに座りながら使用できる「ハイタイプ」と地べたに座って使える「ロータイプ」があります。地面に近いタイプは、虫の侵入や地面の底冷えを回避することは難しいため、ハイタイプを選ぶのがよいでしょう。
ハイタイプのテーブルを使用する場合、チェアも用意する必要があります。また、初心者や腰に不安のある方は、腰の痛みを引き起こす可能性があるため、地べたではなくチェアに座るのをおすすめします。荷物がかさばらないように、コンパクトに畳めるテーブルとチェアを準備しましょう。
調理用バーナーまたは焚き火台
料理をしたり、お湯を沸かしたりするときに便利な調理バーナー。すぐに着火できる調理用バーナーがあれば、快適な料理時間を過ごせるでしょう。調理用バーナーには、「シングルバーナー」と「ツーバーナー」があります。ソロキャンプの場合は、持ち運びがしやすいシングルバーナーを選ぶのがおすすめです。
キャンプの醍醐味である焚き火を楽しみたいなら、焚き火台も持参しましょう。キャンプ場のほとんどが、芝生や地面にダメージを与える焚き火の直火を禁止しています。ソロキャンプでは、軽くてコンパクトに持ち運べるものを用意しましょう。
焚き火用の薪は、通販を利用して用意しておくと当日の準備の手間が減って便利です。長野県の「齋藤木材工業株式会社」が運営する「森の中ストア」では、信州産カラマツの薪の通信販売を行なっています。焚き火に適した薪であり、また着火剤も同梱しているので、初心者はもちろん、着火が苦手な方にもおすすめです。この機会に利用を検討してみてはいかがでしょうか。
クッカー
クッカーとは、アウトドアでの使用を考え作られた調理器具アイテムです。
素材は「アルミ」「チタン」「ステンレス」といったものがあります。それぞれ以下の特徴があります。
素材 | 特徴 |
アルミ | 比較的軽量・低価格・耐久性が低い |
チタン | 軽量・耐久性が高い・熱伝導率が低い |
ステンレス | 保温性に優れている・耐久性が高い・重い |
料理したいものや収納のしやすさに合わせて選ぶとよいでしょう。
あると便利な持ち物
ここからは、ソロキャンプがより快適になる、「あると便利な持ち物」についてご紹介します。
タープ
キャンプの快適性を高めるためにあると便利なのがタープです。外の風や音を感じながら過ごしたい時には、タープがあれば夏の強い日差しを遮ることができます。
また、雨の場合は、テントの出入り口が濡れてしまうことがあります。テントの上にタープを張ることで、出入りの際に濡れる心配がなくなり、雨の日でもキャンプを楽しむことができるでしょう。
クーラーボックス
クーラーボックスは、食材や飲み物の保冷や持ち運びに役立ちます。特に夏は暑さで食材が傷みやすいため、保冷剤や氷を一緒にいれて保管しておくと安心でしょう。「ハードタイプ」と「ソフトタイプ」がありますが、保冷力ならハードタイプ、軽さで選ぶならソフトタイプがおすすめです。最近ではソロで使えるコンパクトサイズのクーラーボックスも販売されています。
ポータブル電源
電源が完備されていないサイトを利用する際には、ポータブル電源が1つあると便利です。1日中キャンプ場にいるとスマホや扇風機など電子機器の充電が切れてしまうこともあるかもしれません。ポータブル電源があれば、充電を心配するストレスがなくなります。バッテリー容量や出力ポートの数によって価格は大きく異なりますので、用途に合わせたものを選びましょう。
救急用品・衛生用品
外で過ごすキャンプは、ケガや急病などのリスクがあります。簡単な手当ができるように、救急用品を事前に準備しておくと安心でしょう。セットとしてあると便利なものの一例は以下のとおりです。
・ガーゼ
・絆創膏
・包帯
・消毒液
・保護テープ
・胃腸薬
・痛み止め
・虫さされ用塗り薬
体調不良になった場合に使用する胃腸薬や痛み止めといった薬は、使い慣れたものを持っていきましょう。女子のソロキャンプの場合、生理用品などもあわせて用意しておくと、いざというときにも安心です。
ソロキャンプに必要なものの詳細やおすすめ商品については、こちらの記事も参考にしてみてください。
ソロキャンプで必要な道具を揃えるときのポイント
ソロキャンプで必要な道具を揃えるときのポイントを2つ紹介します。
最小限の荷物に抑える
ソロキャンプは、最小限の荷物に抑えることを意識しましょう。荷物を下ろしたり運んだり、すべてのことを1人で行わなければいけません。キャンプ場まで向かう手段にもよりますが、重い荷物を持つことでキャンプをする前に疲れてしまうかもしれません。荷物が少なければ準備や撤収にかかる時間を短縮でき、その分キャンプ時間を楽しむことができるでしょう。
レンタルやスターターセットを活用する
キャンプ初心者で、道具を一式揃えるか迷っている人には、レンタルやスターターセットを活用するのがおすすめです。キャンプに行く頻度が少ない場合、レンタルで済ませた方が経済的にもお得になるかもしれません。また、セットだと1つ1つ買うよりコストが抑えられるメリットがあります。
レンタルを行っているキャンプ場を選べば、現地まで手ぶらで行くことも可能です。ご自身の予算と照らし合わせてレンタルやスターターセットを上手く活用しましょう。
【スタイル別】ソロキャンプの楽しみ方
ここでは、初心者でも挑戦できるソロキャンプの楽しみ方をスタイル別に紹介します。
バックパックスタイル
バックパックスタイルは、大きなバックパックにキャンプ道具一式を積み、背負って荷物を運ぶスタイルのことです。バスや電車など公共機関を利用して移動するときに便利です。「アクセスしやすいところで、気軽にキャンプをしてみたい」と考えている人には適したスタイルでしょう。ただし、重い荷物を背負うため、自分自身の体格に合った容量に調整することが重要です。
オートスタイル
自家用車やレンタカーでキャンプ場まで行くのがオートスタイルです。オートキャンプ場やオートサイトがあるキャンプ場を選べば、車を乗り入れられるため、荷物の出し入れが楽にできます。車は、多くの荷物を積むことができるほか、食材や飲み物など必需品の買い出しにも便利です。寝泊まりを車中泊にすれば、テントを用意する手間やコストを抑えることもできるでしょう。
ツーリングスタイル
バイクや自転車でキャンプ場まで行くスタイルがツーリングスタイル。車に比べて荷物を載せられる量は限られますが、渋滞にはまりにくく、道中も自然を感じられるのが魅力です。ただし、天候には左右されやすいので事前に天気予報を確認し、雨天の場合は防水の服を着るなどの対策が必要となります。
ソログルスタイル
ソログル(ソログループ)とは、ソロキャンプをする何人かで集まって、一定の距離感を保ちながらそれぞれの空間でキャンプを楽しむスタイルです。
忘れ物があればお互いに貸し借りすることができたり、困ったときに頼れたりするメリットがあります。防犯上に不安がある人やソロキャンプ仲間がいる人におすすめです。
ソロキャンプのレイアウト例
ソロキャンプ初心者の場合、テントの張り方や配置についてどのようにしたらよいか迷うかもしれません。キャンプ場によっては、テントの張り方やギアの使い方などを講習で教えてくれることもあります。ここでは、ソロキャンプでおすすめのレイアウト例を紹介します。例を参考に自分なりのレイアウトをしてみましょう。
テント+タープスタイル
テント+タープスタイルは、テントとタープを組み合わせるレイアウト方法です。キャンプで最も多いスタイルで、テントを寝室として使い、タープの下で食事や焚き火を楽しみます。
タープがあれば食事中に雨が降り出しても濡れることは少ないでしょう。また、強い日差しが差し込むときにも暑さからしのぐことができます。ソロキャンプ用の小型で軽量のタイプであれば、初心者の方も挑戦しやすいでしょう。
カンガルースタイル
カンガルースタイルとは、大型のシェルターやテントを張り、その中に小型のテントを設置するスタイルです。大きなシェルターとテントを設営するため、1人での作業は手間がかかります。しかし、シェルターによって個室が確保できるので他の人の視線が気にならないメリットがあります。また、風や雨の侵入が少ないため、温かさを保てるでしょう。荷物の量は多くなりますが、寒い時期にはおすすめです。
ハンモックスタイル
ハンモックをメインにレイアウトするのが、ハンモックスタイルです。空中でゆらゆら揺れるハンモックは、キャンプでは人気のアイテム。通気性がいいので蒸れる心配がなく、暑い夏でも風を感じながら心地よく過ごせます。ただし、ハンモックだけでは雨や日差しを防ぐことが難しいため、ハンモックの上にタープを張るのがよいでしょう。
ハンモックスタイルでキャンプをする場合、場所選びが大切なポイントになります。ハンモックをかけられる、太い木の幹がある場所を選びましょう。また、キャンプ場によってはハンモックが禁止されているところもあるため、事前に確認することをおすすめします。
【男女共通】ソロキャンプ初心者が注意したいポイント
ソロキャンプで初心者が注意したいポイントを詳しく見ていきましょう。
高規格のキャンプ場を選ぶ
ソロキャンプに慣れていない場合は、高規格のキャンプ場を選ぶことをおすすめします。ソロキャンプは自由に過ごせるメリットがありますが、防犯面や安全面では心配があります。
ケガやトラブルを自分自身で解決しなくてはいけない場面に備え、管理人が常駐していたり、レンタルが充実していたりするキャンプ場を選びましょう。
キャンプ場のルールを確認する
キャンプ人気が高まっている近年、利用者のゴミ分別や処理の問題が増えています。それぞれのキャンプ場で決められているゴミ分別や処理方法のルールを確認しましょう。
キャンプ場の大半は、焚き火の灰をそのまま置いていったり、地面にまいたりすることを禁止しています。灰の火種が原因で火事になることも考えられるため、灰捨て場に捨てるか火消し壷を使うなどして家に持ち帰りましょう。
その他にも迷惑行為を禁止しているキャンプ場が多くあります。夜や早朝に騒いだり、共用の炊事場のシンクに食べ残しを流したりする行為は周りに迷惑がかかります。キャンプ場で決められているルールをよく確認し、それぞれがマナーを守って過ごしましょう。
服装に気をつける
外で過ごすキャンプは服装選びに気をつけましょう。昼間は暑くても朝晩は冷え込むこともあります。気温の変化に対応できるよう、簡単に着脱できる服装がおすすめです。
また、夏のキャンプは虫対策も必要です。虫に刺されやすい方は肌の露出が控えめな服装を心がけるようにしましょう。
【特に女子】ソロキャンプ初心者が注意したいポイント
女性がソロキャンプをする際に注意したいポイントについて解説します。
防犯対策をする
女性がソロキャンプをする場合、防犯対策を徹底するのが重要なポイントになります。大事な道具や持ち物が盗難にあわないよう、貴重品は車などに保管しましょう。寝泊まりをするテントには、ファスナー部分に鍵をつける対策もしておくと安心です。
そのほかにも、周りのキャンパーに挨拶をしておいたり、管理棟の近くにテントを張ったりと、備えを万全にしておくことをおすすめします。
身近な人には事前に居場所を知らせておく
キャンプに行く前に家族や友人などに居場所を共有しておきます。万が一トラブルがあったときに、すぐ駆けつけてもらえるよう伝えておくのがよいでしょう。
ただし、SNSの写真投稿は慎重に行う必要があります。不特定多数の人に場所を特定されてしまうリスクが高まるので、注意しましょう。
お気に入りの道具を揃えてソロキャンプへ行こう
自由気ままに楽しめるのが魅力のソロキャンプ。今回紹介した「必要最低限の持ち物」や「あると便利なもの」を参考にお気に入りの道具を揃えましょう。また、気をつけたいポイントもチェックし、困ったときにも冷静に対処できるよう備えておくと安心です。理想のスタイルやレイアウトをイメージしながら、自分に合ったソロキャンプを楽しめるとよいですね。